注目の集まったFOMC会合において3月利下げ観測が後退したことで本来であれば日米株価にプラスに働きやすい材料となるが、同日のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の決算が予想外の赤字となり取引開始時に45%下落したことから、市場の注目は米地銀株へとシフト、全体的にリスクオフムードが高まる状況で東京時間を迎えた。
東京オープンは前日終値より262円安い36,008円で寄り付くと、午前中に高値を試し36,146円を記録。しかしNY市場の動向に注目が集まる中でさらに上を試す動きには繋がらず、午後にかけてはじりじりと下落。35,925円まで下げたのち、36,011円まで値を戻して引けた。
前日に続いて小売業が強く、三越伊勢丹、セブン&アイ、高島屋などが買われる一方で、燃料価格の高止まりから空運、鉄道・バス、造船などが売られた。
S&P 500指数は4,861ドルで寄り付くと、NY午前中に4,854ドルまで下落する局面も見られたが、発表された米国1月ISM製造業景況指数が49.1と事前予想比で2.1ポイント上振れたこともあり底堅い動きが続いた。
ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の株価は引き続き軟調に推移したものの、株価全体への波及が限定的に留まる中で、米国株は全体的にじり高の展開。大きな押し目もなくじわりと4,900ドルを回復、4,906ドルで引けた。
NYオープン前に発表された米国10-12月期労働生産性が前期比で+3.2%と大きく改善していたことも株価上昇に寄与したものと思われる。
セクター別では日本株と同様、生活必需品や一般消費財が大きく値を伸ばす展開、それぞれ2%弱の上昇を記録した。
なお日本時間5:30に米国株式市場がクローズしたのち、米企業決算が発表されており、メタ、アマゾンが時間外で5%超の上昇を記録、これをうけて米株価先物はクローズの値よりも一段と上昇している。
①日本時間5:30時点で日経平均先物は36,100円を超える展開となっており、NY時間の流れを引き継いで上値を試す展開となるか、注目が集まる。
②本日は日本時間の22:30に米国1月雇用統計の発表を控えている。特に市場の注目がインフレから労働市場へと移ってきており、注目度(変動幅)は高まっていることから、ポジションの管理は徹底しておきたいところ。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。