【前日の振り返り】
24日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比3.56%高の15899.87ポイントだった。中国企業指数は4.13%高の5353.05ポイント。メインボードの売買代金は概算で1288億HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。中国当局が本土株式相場の下支えに乗り出すとの期待が強まり、香港市場に重複上場する銘柄を中心に買いが膨らんだ。中盤に上げ幅を縮める場面があったが、いったん下げに転じていた中国本土の株価指数が切り返すと、ハンセン指数も大引けにかけて一段高となった。結局、終値ベースで15日以来7営業日ぶりの高値を付けた。ハンセン指数を構成する82銘柄のうち79銘柄が上昇した。
【きょうの見通し】
25日の香港市場は買い先行か。中国人民銀行(中央銀行)は24日、2月5日付で預金準備率を0.5%引き下げると発表した。これにより金融機関が貸し出せる長期資金が約1兆元増える見通し。また、中国人民銀行と香港金融管理局は金融分野での提携強化などを含む6項目の措置も発表しており、国際金融センターとしての香港の地位が強化されると期待されている。
ただ、ハンセン指数は前日に3.56%高と大幅に続伸し、終値ベースで15日以来7営業日ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなる可能性もある。
【前日の振り返り】
24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.80%高の2820.77ポイントだった。深セン成分指数は1%高の8682.19ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7669億5400万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた。中国当局による相場支援策を期待する買いが先行した。23日に中国政府が資本市場の安定化を図るため、複数の政策支援ツールを検討していると外電が報じたほか、中国証券監督管理委員会(CSRC)が同日の会合で、資本市場の安定推移を「全力で維持する」と表明したと伝わった。買い巡後は上げ幅を縮小し、中盤にはマイナス圏に沈む場面もあったが、2740ポイント付近で下げ渋ると再びプラス圏へ浮上。後場後半には節目の2800ポイントに乗せ、この日の高値圏で取引を終えた。
A株市場では、インフラ建設の中国中鉄(601390)、中国交通建設(601800)、中国鉄建(601186)、中国建築(601668)、保険大手の中国人寿保険(601628)、アルミ大手の中国アルミ(601600)など、中央企業などの国有大手を親会社に持つ「中字頭」(社名が「中国」で始まる)と呼ばれる国有資本銘柄の上昇が目立った。家電メーカーの海信家電集団(000921)や、鉄鋼大手のアンガン・スチール(000898)、2023年12月本決算の大幅増益見通しを発表したウェイチャイ・パワー(000338)も大幅高。半面、テクノロジー株のTCL中環新能源科技(002129)、用友網絡科技(600588)、歌爾(002241)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(002555)、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(601012)などが下げた。
上海B株指数は3.97%高の236.08ポイント、深センB株指数は1.58%高の1015.18ポイント。
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