【前日の振り返り】
23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.63%高の15353.98ポイントだった。中国企業指数は2.78%高の5140.93ポイント。メインボードの売買代金は概算で1240億6000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の15000ポイントに乗せて寄り付くと、上げ幅を拡大した。中国政府が資本市場の安定化を図るため、2兆元規模の安定化基金の新設を含めて複数の政策支援ツールを検討していると外電が伝えたことを受け、当局による市場救済を期待する買いが優勢となった。もっとも、指数は上昇率3.5%を超える場面もあったが、同水準では伸び悩んだ。
【きょうの見通し】
24日の香港市場は続伸か。前日に続き、中国当局が本土株式相場の下支えに乗り出すとの観測が買い安心感につながりそうだ。中国証券監督管理委員会(CSRC)は23日の会合で、資本市場の安定推移を「全力で維持する」と表明。上場企業の質と投資価値の向上に力を入れ、中国の特色ある上場企業のバリュエーション体系を構築すると表明した。
23日の米株式市場で、アリババ集団(09988)の共同創業者である馬雲(ジャック・マー)氏と蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)氏(アリババ集団会長)が同社株を大幅に買い増ししたと伝わり、同社の米預託証券(ADR)が大きく買われた。きょうの香港市場で同社株が買いを集めれば、相場全体が押し上げられるだろう。
【前日の振り返り】
23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.53%高の2770.98ポイントだった。深セン成分指数は1.38%高の8596.28ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7042億4200万元だった。
上海総合指数は、前場はマイナス圏での推移が目立ったが、後場はほぼプラス圏で推移した。指数は前日に終値ベースで2020年4月1日以来、約3年10カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったほか、中国政府が資本市場の安定化を図るため、複数の政策支援ツールを検討していると伝わったことも投資家心理を強気に傾けた。ただ、中国経済の先行き不安は強く、相場の重しとなった。セクター別では、ゲームや証券、石炭がほぼ全面高となった半面、繊維・アパレル、観光・ホテル、建材などが売られた。
A株市場では、科大訊飛(002230)や三七互娯網絡科技集団(002555)が大幅高となったほか、2023年12月本決算で黒字転換する見通しを発表した欧菲光集団(002456)も高かった。半面、国軒高科(002074)や順豊控股(002352)、江蘇恒立液圧(601100)などが売られた。
上海B株指数は2.94%高の227.07ポイント、深センB株指数は0.61%高の999.35ポイント。
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