【前日の振り返り】
週明け15日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.17%安の16216.33ポイントだった。中国企業指数は0.65%安の5446.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で710億7000万HKドル。
ハンセン指数は総じてマイナス圏でもみ合った。中国人民銀行は15日の公開市場操作(オペ)で、中期貸出制度(MLF)金利を前月と同じく2.5%に据え置いた。市場ではMLF金利の引き下げへの期待が高まっていただけに、失望売りが出た。本土市場で安く始まった上海総合指数が切り返したことを受けて前場にはプラス圏へ浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。中国の23年10-12月期GDP、12月の鉱工業生産、小売売上高など主要経済指標の発表を17日に控え、様子見気分も漂い、売買代金は低水準にとどまった。
【きょうの見通し】
16日の香港市場は一進一退か。中国の2023年10-12月期の国内総生産(GDP)や、12月の小売売上高、鉱工業生産など中国の主要経済指標が17日に発表される。中国景気の先行き不安が続くなか、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えるだろう。また、15日の米国市場はキング牧師誕生日の祝日で休場だったとあって、手掛かり難から低調な商いが予想される。中東情勢の緊迫化も引き続き警戒されそうだ。米中央軍は15日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の支配地域から対艦弾道ミサイルが発射され、マーシャル諸島船籍の米貨物船に命中したと発表した。
【前日の振り返り】
週明け15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反発。終値は前営業日比0.15%高の2886.29ポイントだった。深セン成分指数は0.36%安の8963.93ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6109億2400万元だった。
上海総合指数は安く始まった後、ほどなくプラス圏に浮上すると、徐々に上げ幅を拡大し、一時、心理的節目の2900ポイントに乗せる場面もあった。ただ、勢いは続かず、上げ幅を縮小してこの日の取引を終えた。景気対策や相場対策への期待は強く、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったが、中国人民銀行が12日に発表した新規融資や社会融資総量などの金融統計がいずれも予想を下振れたことや、中東情勢の緊迫化などが嫌気された。また、GDPなど主要経済指標の発表を17日に控えて様子見ムードも強まり、相場の重しとなった。きょう発表されたMLFの1年物金利は、市場では0.1%引き下げられるとみられていたものの、予想に反して2.5%に据え置かれた。セクター別では、観光・ホテル、小売り、宝飾などが買われた半面、風力発電設備とバッテリー素材が全面安。軍需や環境保護も売られた。
A株市場では、中青旅控股(600138)や上海国際機場(600009)、中国国際航空(601111)、中国旅遊集団中免(601888)など観光・航空関連の上昇が目立ったほか、東阿阿膠(000423)や海信家電集団(000921)も買われた。半面、曙光信息産業(603019)や北京東方園林環境(002310)、恵州市徳賽西威汽車電子(002920)などが売られた。
上海B株指数は0.91%高の227.22ポイント、深センB株指数は0.33%安の1041.79ポイント。
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