【前日の振り返り】
11日の日経平均は大幅に4日続伸。終値は608円高の35049円。米国株高や円安進行を好感して、寄り付きから400円を超える上昇。開始早々に節目の35000円を上回った。いったん上げ幅を縮めたが、前場の早い時間に盛り返して再び上を試しに行き、35100円台まで水準を切り上げた。700円超上昇したところで買いは一巡し、後場に入ると値動きが落ち着いた。上昇一服感が出てきても売りは手控えられ、概ね高値圏をキープ。600円を超える上昇となり、35000円を上回って取引を終えた。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。米国株はまちまち。ドル円は足元145円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて45円安の35205円、ドル建てが10円高の35260円で取引を終えた。
強いCPIを米国マーケットは冷静に消化した。株が小動きにとどまっただけでなく、債券市場で10年債利回りは低下した。CPIが米国の長期金利上昇や株安につながることが短期的なリスクであっただけに、そうならなかったことは日本株にはポジティブな流れ。売りを出す理由が乏しく、米3指数の引け味が良かったことを好感した買いが入ると予想する。
国内ではファーストリテイリング<9983.T>の1Q決算が前年同期比25%営業増益と好調であった。日米とも月後半から決算発表が多くなることもあり、業績期待の買いが指数を上に押し上げるだろう。
日経平均の予想レンジは35000円-35550円。
【前日の振り返り】
11日の米国株はほぼ横ばい。注目された米12月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで早期利下げ転換期待が後退し主要3指数がそろって下落する場面もあったが、米10年債利回りが低下に転じたことが支援となった。
ダウ平均はほぼ横ばいでスタート後、271ドル安まで下落したものの、106ドル高まで反発し取引時間中の史上最高値を更新した。終値では15.29ドル高(+0.04%)とわずかながら2日続伸した。S&P500も0.92%安まで下落後、0.31%高まで上昇し終値の過去最高値を上回ったが、0.07%安と小幅に反落して終了。前日まで4日続伸したナスダック総合は+0.53ポイント(0.00%)とほぼ横ばいで終了した。
S&P500の11セクターはIT、エネルギーの2セクターが上昇し、公益、不動産、金融、素材、コミュニケーションなど9セクターが下落した。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
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