【前日の振り返り】
9日の日経平均は大幅続伸。終値は385円高の33763円。休場の間の米国株の動きが良かったことから、寄り付きから300円を超える上昇。半導体株に強い買いが入り、開始直後には上げ幅を600円超に広げた。33900円台に乗せながらも34000円は超えられなかったことから、買い一巡後はしばらく値を消す流れが続いた。
ただ、後場に入って33600円まで水準を切り下げたところでは盛り返し、以降は33700円台で値動きが落ち着いた。終盤にかけては、昨年7月につけた高値(33753.33円)近辺でのもみ合いが長く続いたが、終値ではこれをわずかに上回り、昨年来高値を更新した。
【きょうの見通し】
東京市場は小動きか。米国株はまちまち。ドル円は足元144円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて125円高の33885円、ドル建てが160円高の33920円で取引を終えた。
米国株は3指数とも引け味は悪くなかった。ダウ平均も一時300ドル超下げたところからは戻している。きのうの日経平均はグロース株が上昇を先導して昨年来の高値を更新しており、ナスダックの上昇は安心材料となる。CME225先物からはプラスからのスタートも想定され、ダウ平均の下落はそれほどネガティブ視されないだろう。ただ、あす米消費者物価指数(CPI)の発表を控えているだけに、上値も積極的には追いづらい。きのうも34000円近辺では伸び悩んでおり、現状株価近辺でこう着感の強い地合いが続くと予想する。
日経平均の予想レンジは33700円-34000円。
【前日の振り返り】
9日の米国株は高安まちまち。週後半に発表される米12月消費者物価指数(CPI)や米12月生産者物価指数(PPI)を控えた様子見姿勢が強まる中、前日までにダウ平均が3日続伸したことで利益確定売りが強まったが、エヌビディアやアマゾン・ドット・コムなどのハイテク株の一角が堅調に推移した。
ダウ平均は157.85ドル安(-0.42%)と4日ぶりに反落。朝方に309ドル安まで下落したものの、下落幅を縮小して終了した。S&P500も0.70%安まで下落後、0.15%安で終了し、3日ぶりに小幅反落。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.86%安まで下落したものの、0.09%高で終了し、わずかながら3日続伸した。
S&P500の11セクターはIT、生活必需品など4セクターが上昇し、エネルギー、素材、公益、不動産、金融など7セクターが下落した。
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