【前日の振り返り】
週明け8日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前営業日 週明け8日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落比1.88%安の16224.45ポイントだった。中国企業指数は2.25%安の5480.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で844億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナスに沈み、下げ幅を拡大した。2023年12月の米雇用統計が強い内容だったことを受け、早期利下げ期待が後退したほか、中国の大手民営資産運用会社、中植企業集団の破産申請を北京市の裁判所が受理したと伝わり、同社の経営破綻が金融システムに波及するリスクが懸念された。中盤以降は指数がおおむね下落率2%前後の水準でもみ合ったが、終値ベースで昨年12月11日以来、およそ1カ月ぶりの安値を更新した。
【きょうの見通し】
9日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ反発スタートか。米長期金利の低下が好感されそうだ。ニューヨーク連銀が8日発表した23年12月の消費者調査で1年先の予想物価上昇率が20年12月以来の低さとなった。インフレの鈍化傾向が改めて意識され、8日のNY市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りは前週末比0.02%低い4.03%で終えた。
香港市場でハンセン指数は前日まで5営業日続落し、終値ベースで約1カ月ぶり安値を更新しただけに、自律反発を狙った買いが入りやすい。ただ、中国経済の先行き不安が根強いなか、上値追いの動きが限られる可能性がある。今週末には中国の物価統計や貿易統計の発表を控えており、様子見ムードも漂いそうだ。
【前日の振り返り】
週明け8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前営業日比1.42%安の2887.54ポイントだった。深セン成分指数は1.85%安の8947.72ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6573億300万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移し、終値は心理的節目の2900ポイントを割り、2022年4月26日以来、約1年8カ月ぶり安値だった。注目された米国の12月雇用統計が市場予想を上回る強い結果となったことで早期の利下げ期待が後退したほか、中国の大手民営資産管理会社、中植企業集団の破産清算申請を北京の裁判所が受理したことを受け、中国の「リーマン・モーメント」への懸念も強まった。セクター別では、半導体やソフトウエア開発、電子部品などを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。
A株市場では、新希望六和(000876)や中興通訊(000063)、用友網絡科技(600588)、曙光信息産業(603019)などが大きく下げた。半面、2023年12月本決算で85-150%の増益となる見通しを明らかにした宇通客車(600066)がストップ高。京東方科技集団(000725)や東阿阿膠(000423)も買われた。
上海B株指数は0.94%安の230.64ポイント、深センB株指数は0.68%安の1059.05ポイント。
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