【前日の振り返り】
28日の日経平均は5日ぶり反落。終値は141円安の33539円。米国株は上昇したが、米長期金利が大幅に低下してドル円が円高に振れたことが警戒され、寄り付きは200円を超える下落。安く始まった後は、深押しすれば下値は拾われた一方、下げ幅を縮めてくると上値が抑えられた。33400円は割り込まず、33500円より上では重くなり、戻しては幾分下げてといった動きを繰り返す展開。下値は堅かったことから後場に入るとプライム市場では値上がり銘柄の方が多くなり、3桁下落ではあったものの高値圏で取引を終えた。
中小型グロース株の動きが良く、グロース250指数が2%を超える上昇。700p台を回復して高値引けとなった。
【きょうの見通し】
東京市場は横ばいか。米国株はまちまち。ドル円は足元141円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて55円安の33425円、ドル建てが変わらずの33480円で取引を終えた。
ダウ平均が小幅に上昇し、S&P500とナスダックはほぼ横ばい。ドル円も落ち着いており、日本株は動意に乏しい展開を予想する。
この外部環境で年初来高値(33753.33円、7/3)を更新するハードルは高く、大納会のご祝儀的な買いは限られそう。一方、S&P500が年初来高値を更新、ダウ平均は史上最高値を更新と米国株の強い基調が継続しており、市場の空白に対する警戒が高まる要素は少ない。方向感が出づらい中、値幅が出ればそれが修正され、前日終値近辺で静かに1年を締めくくると予想する。日経平均の予想レンジは33350円-33650円。
【前日の振り返り】
28日の米国株は高安まちまち。10月下旬からの大幅高で過熱感が意識されたことや、米10年債利回りが上昇したことが重しとなったものの、来年の利下げ転換期待やインフレ沈静化見通しなどを背景に底堅く推移した。
ダウ平均は53.58ドル高(+0.14%)と3日続伸し、連日で取引時間中と終値での史上最高値を更新した。S&P500も0.04%高とわずかながら5営業日続伸し、2022年1月3日に付けた終値の最高値まで0.28%に肉薄した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.03%安とわずかながら5日ぶりの反落となった。
S&P500の11セクターは公益、不動産、金融、ヘルスケアなど8セクターが上昇し、エネルギー、素材、一般消費財の3セクターが下落した。
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