【前日の振り返り】
21日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.04%高の16621.13ポイントだった。中国企業指数は0.13%高の5619.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で695億6000万HKドル。
ハンセン指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、序盤はマイナス圏で軟調に推移したが、本土市場の上昇を受けて下げ幅を縮小すると、後場は前日終値を挟んでもみ合った。中国政府による景気対策への期待は強いものの、中国の景気減速が警戒されるなか、週末から始まる4連休を前に持ち高調整の動きも広がり、相場の重しとなった。
【きょうの見通し】
22日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。インフレの鈍化を示す米経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が24年に利下げに転じるとの見方が広がるだろう。21日に発表された7-9月期の米実質国内総生産(GDP)確報値が前期比年率4.9%増と改定値の5.2%増から下方修正され、予想の5.2%増を下回った。12月フィラデルフィア連銀業況指数も11月分のマイナス5.9からマイナス10.5に悪化し、市場予想のマイナス3.0を下回った。
ただ、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。クリスマス連休入りを前に持ち高を整理する売りが出そうだ。中国景気の先行き不安も引き続きくすぶる可能性がある。
【前日の振り返り】
21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.57%高の2918.71ポイントだった。深セン成分指数は1.08%高の9257.09ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7324億8700万元だった。
上海総合指数は心理的節目の2900ポイントを割り込んで寄り付いた後、下げ幅を拡大した。中国経済の先行き不安が引き続き重しとなり、売りが先行した。ただ、前場半ばに2880ポイント付近で下げ渋ると、指数は上向きに転じ、プラス圏に浮上。2900ポイント割れを受けて政府系マネーによる相場の買い支えへの思惑が広がったもよう。指数が約1年2カ月ぶり安値圏で推移しているだけに、値ごろ感の強まった銘柄には買い戻しが入った。もっとも、高値追いの動きは限定的で、後場半ば以降はおおむね2920ポイント付近でもみ合った。
セクター別では、酒造とゲームが全面高。太陽光発電設備、繊維・アパレル、内装・建材なども高い。半面、自動車サービスの一角が軟調だった。
A株市場では、ゲーム関連の奥飛娯楽(002292)がストップ高。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888)、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(601012)、太陽光発電設備メーカーの晶澳太陽能科技(002459)、インフラ建設の上海隧道工程(600820)なども上昇が目立った。半面、証券株の招商証券(600999)、小売チェーン運営の永輝超市(601933)、電器部品メーカーの浙江三花智能控制(002050)、教育関連の中公教育科技(002607)などがさえない。
上海B株指数は0.53%高の225.20ポイント、深センB株指数は0.67%高の1045.56ポイント。
5ポイント。
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