【前日の振り返り】
19日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.75%安の16505.00ポイントだった。中国企業指数は0.74%安の5592.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で765億9000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。早期の米利下げ観測が後退し、リスク回避の動きが優勢。18日にシカゴ連銀のグールズビー総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁などの米連邦準備理事会(FRB)高官から市場の早期利下げ観測をけん制する発言が相次いだ。NY債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りは前週末比0.02%高い3.93%で終えた。中国経済の先行き不安も引き続き重しとなった。
【きょうの見通し】
20日の香港市場は反発して始まるか。19日のNY市場で、米連邦準備理事会(FRB)の高官による景気重視の発言を手掛かりに2024年の早期に利下げに転じるとの観測が広がった。米株式相場の続伸を受け、香港市場でも運用リスクを取る動きが先行しそうだ。
もっとも、中国景気の先行き不透明感がくすぶるなか、買い一巡後にハンセン指数が伸び悩む展開があり得る。中国人民銀行(中央銀行)がきょう午前に発表する12月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が注目の材料となるだろう。
【前日の振り返り】
19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.05%高の2932.39ポイントだった。深セン成分指数は0.11%高の9289.34ポイントと6営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6427億7600万元だった。
上海総合指数は終日、前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠いた展開。中国景気の減速懸念や米長期金利の上昇が嫌気された半面、企業の自社株買いや中国政府の財政出動への期待が相場を支えた。終盤に下げ幅を広げる場面があったものの、年初来安値を更新した後に切り返し、大引け間際にプラス圏に浮上した。セクター別では観光が高かったほか、プラスチック製品、コンシューマーエレクトロニクス、造船が買われた。一方、不動産、自動車、物流が売られた。
A株市場では電子・半導体銘柄が買われ、北方華創科技集団(002371)、歌爾(002241)、立訊精密工業(002475)が上昇した。監視システムの科大訊飛(002230)、石炭化学の寧夏宝豊能源集団(600989)、旅行会社の中青旅控股(600138)は反発。送電技術の国電南瑞科技(600406)も高い。半面、医薬品株の江蘇恒瑞医薬(600276)、上海復星医薬(600196)、雲南白薬集団(000538)が大幅安。自動車株の広州汽車集団(601238)と重慶長安汽車(000625)はともに続落した。不動産開発の保利発展控股集団(600048)と招商局蛇口工業区控股(001979)も売られた。
上海B株指数は0.13%高の225.23ポイントと反発。深センB株指数は0.72%安の1048.09ポイントと続落した。
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