【海外Market見通し】
本日の海外市場では、ユーロドルはもみ合いとなっています。アジア時間はドル円中心の相場展開となるなか、1.0915ドルから1.0931ドルのレンジ取引にとどまりました。市場参加者からは「NY時間安値の1.0907ドルや昨日安値の1.0892ドルがサポートレベル」との声も聞かれています。ドル円は「一目転換線が位置する144.15円が戻りの目処」として意識されています。今日の経済指標では、19時に11月ユーロ圏HICP改定値が発表されます。22時にはブリーデンBOE副総裁が講演します。22時30分には11月カナダCPI、11月カナダ鉱工業製品価格、11月カナダ原材料価格指数、11月米住宅着工件数、11月米建設許可件数が予定されています。23時30分にはバーキン米リッチモンド連銀総裁、翌2時30分にはボスティック米アトランタ連銀総裁が講演します。また、6時には10月対米証券投資動向が公表されます。
【アジアMarket概況】
本日の東京市場では、ドル円は買われる展開となりました。朝方は本日の日銀金融政策決定会合に新藤経済再生担当相が出席することが報じられると、政策変更への思惑から一時142.25円まで値を下げる場面もみられましたが、その後は日銀の政策発表を控えて様子見の動きとなりました。日銀は政策の維持を決定。フォワードガイダンスもそのままに据置いたことから一気に買戻しが加速。昨日高値の143.16円を上抜けて一時143.78円まで買い上げられました。植田日銀総裁が定例記者会見で「基調的な物価上昇率、2%に向け上昇する確度高まっている」と発言すると瞬間的に142.55円付近まで急落したものの、一時的に終わりました。日経平均は寄付きから一時100円を超える下落となりましたが、日銀の政策維持を受けて後場寄付きから一転急伸。結局、460.41円高の高値引けで取引を終えています。
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