【前日の振り返り】
13日の日経平均は3日続伸。終値は82円高の32926円。米国株高を受けて3桁上昇スタート。開始早々に節目の33000円を超えてきたが、これより上が重く、前場では33000円を挟んだ一進一退が続いた。一部の半導体株の大幅高に頼った上昇でもあったことから、後場は大きく値を消す場面があった。ただ、前日終値に接近したところではマイナス圏入りを回避して切り返し、32900円台に乗せて取引を終えた。
【きょうの見通し】
東京市場は上値が重いか。米国株は大幅高。ドル円は足元142円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて10円高の32840円、ドル建てが80円高の32910円で取引を終えた。
米長期金利の急低下と急速な円高進行を受けて、これらがプラスに作用する銘柄とマイナスに作用する銘柄、どちらも振れ幅が大きくなると思われる。
グロース株、不動産株、内需株などにはプラスの影響、金融株、自動車株、景気敏感株などにはマイナスの影響が想定される。CME225先物は下落もしくは横ばい程度のスタートを示唆しており、全体としてはマイナスの影響の方を強く意識することになりそうだ。
恩恵が見込まれる中でグロース色の強い半導体株はきのう派手に上昇しており、きょうは買われづらくなる可能性がある。ダウ平均が史上最高値を更新するほどの強い上昇となっているだけに、マイナス影響が色濃く出るようなら下値は拾われるとみる。ただ、米国株の大幅高を素直に好感する展開は期待しづらく、場中は不安定な動きが続くと予想する。
日経平均の予想レンジは32600円-33200円。
【前日の振り返り】
13日の米国株は大幅に5日続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)で来年3回の利下げ見通しが示され、米10年債利回りが前日の4.206%から一時8月10日以来となる4.007%まで低下したことが好感された。
ダウ平均は午後のFOMC 結果公表を控え前日終値を挟んでもみ合ったが、FOMC の結果を受けて急伸。512.3ドル高(+1.40%)の37090.24ドルで終了し、史上最高値を更新した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.37%高、1.38%高で終了し、ともに52週高値を更新した。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。公益、不動産が3%超上昇し、ヘルスケア、生活必需品、金融、一般消費財、エネルギー、素材、資本財も1%超上昇した。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
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