【前日の振り返り】
13日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.89%安の16228.75ポイントだった。中国企業指数は1.13%安の5550.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で754億5000万HKドル。
ハンセン指数は低調な商いの下で下げ幅を次第に広げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を香港時間14日未明に控え、幅広いセクターで持ち高を整理する売りが優勢となった。中国指導部が来年の経済運営方針を決める「中央経済工作会議」が11-12日に開かれたものの、決定内容に新たな買い材料が乏しいとの見方から失望売りが出たもよう。
【きょうの見通し】
14日の香港市場は米株高を好感して堅調に推移するか。前日のNY株式相場は主要3指数がそろって上昇。ダウ平均は大幅に5日続伸し、史上最高値を更新した。注目のFOMCでは、市場予想通りに政策金利が据え置かれ、来年のインフレ見通しがこれまでの2.6%から2.4%に引き下げられた。来年3回の利下げ見通しが示され、米10年債利回りが前日の4.206%から一時8月以来となる4.007%まで低下したことが好感された。
一方、ハンセン指数は約1年1カ月ぶりの安値水準とあって、割安感の強い銘柄を中心に買い戻す動きも期待できそうだ。ただ、中国指導部が来年の経済運営方針を決める「中央経済工作会議」が11-12日に開かれたものの、決定内容に新たな買い材料が乏しいとの見方が広がっているほか、15日には中国で11月の鉱工業生産や小売売上高など主要経済指標が発表される予定で、様子見ムードが強まる可能性もある。
【前日の振り返り】
13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比1.15%安の2968.76ポイントだった。深セン成分指数は1.54%安の9476.62ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7685億4400万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移。前日に回復した心理的節目の3000ポイントを下回って寄り付いた後、徐々に下げ幅を拡大し、終値は7日以来、約1週間ぶり安値だった。指数は前日まで3日続伸した後とあって、利益確定の売りが広がったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を前に様子見ムードも強まり、相場の重しとなった。セクター別では、バッテリー素材と保険が全面安となったほか、酒造や太陽光発電設備も売られた。半面、製薬、漢方薬、電機などが買われた。
A株市場では、瀘州老窖(000568)や宜賓五糧液(000858)が大きく下げたほか、奥飛娯楽(002292)や福建龍浄環保(600388)、中国旅遊集団中免(601888)の下落も目立った。半面、万達電影(002739)がストップ高。浙江三花智能控制(002050)や東阿阿膠(000423)も買われた。
上海B株指数は1.91%安の224.99ポイント、深センB株指数は0.89%安の1073.51ポイント。
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