【前日の振り返り】
週明け11日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前営業日比0.81%安の16201.49ポイントだった。中国企業指数は1.17%安の5532.49ポイント。メインボードの売買代金は概算で987億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、中国の景気減速への懸念が重しとなり、下げ幅を拡大した。前週末に中国の国家統計局が発表した2023年11月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)がともに前年同月割れとなり、市場予想よりも下振れしたことを嫌気。もっとも、前場は指数が下落率を2%超に広げる場面もあったが、後場に上海総合指数がプラス圏へ浮上すると下げ幅を縮小。ただ、終値ベースではおよそ1年1カ月ぶり安値を更新した。
【きょうの見通し】
12日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ、反発スタートか。11日のNY市場でダウ平均は前週末比157米ドル高と2022年1月以来の高値を更新し、ナスダック総合指数は3営業日続伸して22年4月以来の高値となった。前週末発表の米雇用統計を受け、景気懸念が後退したほか、米連邦準備理事会(FRB)が24年前半にも利下げに転じるとの観測を受けて投資家はリスクを取りやすくなった。香港市場では前日まで3営業日続落し、1年1カ月ぶり安値圏で推移しているとあって、値ごろ感の強まった銘柄を買い戻す動きが入りやすいだろう。
ただ、買い一巡後は伸び悩む展開になる可能性がある。今週には11月の米CPI、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果の公表、中国の11月の金融統計と小売売上高など主要経済指標の発表を控えており、様子見気分が上値を抑えそうだ。
【前日の振り返り】
週明け11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.74%高の2991.44ポイントだった。深セン成分指数は0.82%高の9632.61ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9114億9800万元だった。
上海総合指数は安く始まった後、徐々に下げ幅を縮小すると、終盤にプラス圏に浮上し、終値は4日以来、1週間ぶりの高値だった。週末に発表された2023年11月のCPIとPPIがともに市場予想から下振れたことで、中国の景気減速への警戒感が強まったが、40を越える企業が自社株買いや大株主・経営陣による買い増しなどを発表し、投資家心理を強気に傾けた。また、最近の下落を受けて値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。セクター別では、ゲームが全面高となったほか、証券、石炭、電子化学品なども買われた。半面、貴金属が全面安。酒造やバッテリー素材も売られた。
A株市場では、歌爾(002241)や杭州海康威視数字技術(002415)、巨人網絡集団(002558)などが大きく上げたほか、石炭の在庫問題が解消し、来年4-5月には価格上昇が期待できるとの見方から、中国神華能源(601088)やエン鉱能源(600188)も買われた。半面、瀘州老窖(000568)が大幅安。寧波杉杉(600884)や保利発展控股集団(600048)も売られた。
上海B株指数は0.43%高の229.82ポイント、深センB株指数は0.47%高の1078.23ポイント。
フォレックス・ドットコムでは、ノックアウトオプション、FX、株価指数CFDを取引いただけます。
口座開設は以下のステップで行えます。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。