【前日の振り返り】
8日の日経平均は大幅続落。終値は550円安の32307円。米国株は上昇したが、植田日銀総裁を発言を受けてドル円が大きく円高に振れたことが警戒材料となり、寄り付きから200円を超える下落。為替感応度の高い自動車関連が厳しい下げとなって他の多くの銘柄にも売りが波及し、リスクオフの様相が強まった。前場のうちに下げ幅を500円超に拡大。本日の米国では為替を刺激しやすい11月雇用統計の発表が控えていたことから、終盤には600円超下げる場面もあった。32200円台で売りが一巡して引けにかけては32300円台まで戻したものの、連日で500円を超える下落となった。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。先週末の米国株は上昇。ドル円は足元145円00銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて320円高の32520円、ドル建てが395円高の32595円で取引を終えた。
米雇用統計を受けて米国の長期金利は上昇したが、米国株の強い基調に変化はなかった。日本株にとっては為替市場でドルが買われて円高に一服感が出てきたことが安心材料。日経平均は直近2営業日で1000円超下げており、押し目買いが優勢となるだろう。
ただ、この週末に政治資金のパーティ券問題に絡んで松野官房長官の更迭観測が多くのメディアで報じられており、ほかにも自民党要人の名前が多く挙がっている。この点は上値の抑制要因となりそうだ。指数は高く始まるも、寄った後は強弱感が交錯して模様眺めムードが強まると予想する。
日経平均の予想レンジは32200円-32700円。
【前日の振り返り】
8日の米国株は続伸。注目された米11月雇用統計がやや強い結果となったものの、米12月ミシガン大期待インフレ率速報値が前月から低下したことで適温相場の持続期待が高まった。
ダウ平均は寄り前に発表された雇用統計の結果を受けて朝方に55ドル安まで下落したものの、ミシガン大消費者サーベイの結果を好感し、178ドル高まで上昇し、130.49ドル高(+0.36%)で終了。S&P500とナスダック総合も下落してスタートしたものの、それぞれ0.41%高、0.45%高で終了し、主要3指数がそろって2日続伸した。
週間ではナスダック総合が0.69%高、S&P500が0.21%高となり、ダウ平均も0.01%高とわずかながらプラス圏で終了。3指数がそろって6週続伸を記録した。S&P500は先週金曜日に終値での年初来高値を更新したが、この日は日中高値でも年初来高値を更新し、2022年3月以来の水準まで上昇した。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。