【前日の振り返り】
8日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.07%安の16334.37ポイントだった。中国企業指数は0.31%安の5598.16ポイント。メインボードの売買代金は概算で883億6000万HKドル。
ハンセン指数は、前場はマイナス圏での推移が目立ったが、後場は前日終値を挟んでもみ合った。米格付け会社のムーディーズが新たに中国人寿保険(02628)や中国人民財産保険(02328)などの格付け見通しを引き下げたことが嫌気されたが、指数は約1年1カ月ぶりの安値水準とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。ただ、8日夜に米雇用統計、9日に中国の物価統計の発表がそれぞれ控えており、様子見ムードが強まり、相場の重しとなった。
【きょうの見通し】
週明け11日の香港市場は強弱の材料が交錯するなか、もみ合う展開か。中国の景気減速への懸念が引き続き重しとなりそうだ。前週末に中国の国家統計局が発表した2023年11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.5%下落し、市場予想(0.1%下落)から下振れした。2カ月連続の前年同月割れとなり、下落幅は前月(0.2%)から拡大した。生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)も3.0%下落と予想(2.8下落)を下回った。
一方、中国本土で翌年の経済運営の基本方針を決める中国の中央経済工作会議が近く開催されるとみられ、政策期待が相場を支えるだろう。中央経済工作会議は毎年12月に開かれるが、その「準備会議」とされている中央政治局会議が8日に開かれた。その内容を踏まえ、24年も「積極的な」政策基調が継続するとの見方が広がっている。
【前日の振り返り】
8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.11%高の2969.56ポイントだった。深セン成分指数は0.36%高の9553.92ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9617億4400万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、総じてプラス圏でもみ合った。指数は約6週間ぶりの安値圏で推移しているとあって、値ごろ感の強まった銘柄を買い戻す動きが相場を支えた。もっとも、中国経済の先行き不安が根強いなか、11月の物価統計の発表を翌日に控え、投資家は積極的にリスクを取りにくいもよう。2980ポイント付近の上値の重さが意識されると、後場に上げ幅を縮小した。
セクター別では、半導体、ガス、電子部品、通信設備などが高い。半面、不動産サービスが全面安。繊維・アパレル、不動産開発、建設コンサルティングなども下げた。
A株市場では、富士康工業互聯網(601138)がストップ高となったほか、曙光信息産業(603019)、用友網絡科技(600588)などテクノロジー株の上昇が目立った。通信設備メーカーの武漢光迅科技(002281)、中興通訊(000063)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(600050)も大幅高。ゲーム関連の奥飛娯楽(002292)が続伸した。半面、造園・緑化会社の北京東方園林環境(002310)、不動産株の華夏幸福基業(600340)、自動車メーカーの重慶長安汽車(000625)、小売チェーン運営の永輝超市(601933)などが売られた。
上海B株指数は0.7%高の228.84ポイント、深センB株指数は0.02%高の1073.15ポイント。
フォレックス・ドットコムでは、ノックアウトオプション、FX、株価指数CFDを取引いただけます。
口座開設は以下のステップで行えます。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。