【前日の振り返り】
5日の日経平均は大幅に3日続落。終値は455円安の32775円。米国株安を受けて、寄り付きから200円を超える下落。開始早々に節目の33000円を割り込むと、前場では下方向に勢いがついた。米長期金利が上昇したことで、半導体株を中心にグロース株が強烈に売り込まれる展開。一気に32700円台まで水準を切り下げ、10時台半ばには下げ幅を500円超に広げた。
後場に入ると下押し圧力は和らいだ。ただ、下げ止まっても32900円近辺まで戻してくると売り直された。地合いが悪い中、終盤にかけての動きも弱く、400円を超える下落で取引を終了。新興グロース株も厳しい下げとなったものが多く、グロース250指数が終値で節目の700pを割り込んだ。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。米国株はまちまち。ドル円は足元147円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて125円高の32905円で取引を終えた。
きのうの日経平均は半導体株を中心にグロース株が売り込まれて400円を超える下落となった。米長期金利の低下とナスダックの上昇を受けて、前日弱かった銘柄には押し目買いが入ると見込まれる。前日と逆の反応が出てくる銘柄が多くなることで、指数にも好影響が及ぶと予想する。
ただ、ダウ平均とS&P500は下げており、金融株などは米金利の低下は逆風となる。前日大幅安の反動でプラス圏では推移できるとみるが、上値追いには慎重となるだろう。節目の33000円を上回るようなら戻り売りも出てきそうで、買い一巡後は米国同様に様子見姿勢が強まると予想する。
日経平均の予想レンジは32800円-33100円。
【前日の振り返り】
5日の米国株は高安まちまち。米10年債利回りの低下を追い風にアップルやエヌビディアなどハイテク・ジャイアントが上昇した一方、エネルギー、素材など景気敏感株が軟調だった。
ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、79.88ドル安(-0.22%)と2日続落して終了。S&P500も0.06%安とわずかながら2日続落となった。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は朝方に0.45%安まで下落したものの、その後0.71%高まで上昇し、0.31%高と反発して終了した。
10月JOLTS求人件数が873.3万件と予想の930万件を下回ったことで、米10年債利回りは前日の4.286%から4.167%と9月上旬以来の水準に低下した。
ハイテク・ジャイアントは、エヌビディアが2.33%高、アップルが2.11%高となったほか、アマゾン・ドット・コム、アルファベットが1%超上昇、マイクロソフトも0.92%高となった。
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