【前日の振り返り】
17日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比2.12%安の17454.19ポイントだった。中国企業指数は2.33%安の5974.47ポイント。メインボードの売買代金は概算で979億8000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面安で寄り付き、前場にじりじりと下げ幅を拡大。中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が10%近く下げ、インターネット大手が連れ安して相場の重荷となった。ただ、20日移動平均線(大引け時点で17415.82ポイント)付近では下げ渋った。アリババ集団は前日公表した四半期決算のなかで、米国による半導体輸出規制の強化を理由に、クラウドインテリジェンス事業部門のスピンオフ計画の棚上げを発表。同社創業者の馬雲(ジャック・マー)氏の家族信託が同社の米預託株式(ADS)1000万株を売却すると伝わったことも、売りを誘った。
【きょうの見通し】
週明け20日の香港市場は反発か。米長期金利の低下を背景にリスク選好ムードが強まりそうだ。17日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは、前日の4.445%から一時4.379%と9月20日以来の水準まで低下したが、4.441%とほぼ横ばいで終了。米連邦準備理事会(FRB)による利上げサイクルの終了観測が広がるだろう。
中国が今年の新規国債を1兆元増発する政策の進展も、地合いの改善につながると予想する。中国国家発展改革委員会などが、国債の追加発行で得た資金を投入する各地方のプロジェクトを選定する仕組みを整えたと伝わった。
【前日の振り返り】
17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.11%高の3054.37ポイントだった。深セン成分指数は0.25%高の9979.69ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8266億4600万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、後場半ばまではマイナス圏でもみ合った。中国の景気減速が懸念されるなか、週末を前にリスク回避の売りが重荷となった。中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が米国政府による半導体の輸出規制の強化を理由にクラウドインテリジェンス事業のスピンオフ上場計画を棚上げすると発表したことを受け、米中対立が中国のハイテク産業に及ぼす影響も警戒された。もっとも、中国当局による景気てこ入れ期待が根強く、下値の堅さを確認すると、終盤にプラス圏に浮上した。
セクター別では、自動車サービスと貴金属が全面高。自動車、自動車部品、漢方薬なども買われた。半面、採掘、銀行、不動産サービス、不動産開発などが下げた。
A株市場では、商用車メーカーの江鈴汽車(000550)と自動車部品メーカーの浙江世宝(002703)がストップ高。自動車メーカー向けに電子機器と安全機器を製造する寧波均勝電子(600699)が4%超の上昇。特定用途無線大手の海能達通信(002583)、教育関連の中公教育科技(002607)、航空株の中国国際航空(601111)なども買いを集めた。半面、環境関連の福建龍浄環保(600388)、東江環保(002672)、不動産大手の万科企業(000002)、セメントの安徽コンチセメント(600585)、中堅銀行の中国民生銀行(600016)などが売られた。
上海B株指数は0.07%高の232.15ポイント、深センB株指数は0.18%安の1079.63ポイント。
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