【前日の振り返り】
15日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比3.92%高の18079.00ポイントだった。中国企業指数は4.02%高の6204.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で1349億4000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面高で始まり、じりじりと上げ幅を拡大。後場に心理的節目の18000ポイントを上抜け、終値はおよそ1カ月ぶりの高値だった。前日のNY市場で米長期金利が大幅に低下し、米株式相場が大幅高となった流れを引き継いだ。10月の米CPIが予想から下振れしたことで、インフレの鈍化が意識され、幅広いセクターで買いが膨らんだ。また、中国政府が不動産市場のてこ入れに向け1兆元超の低金利融資を計画中と伝わり、投資家心理が強気に傾いたもよう。
【きょうの見通し】
16日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買いが先行するか。米利上げ打ち止めや中国当局の景気てこ入れ策への期待が引き続き投資家心理を支えそうだ。米国で15日に発表された10月PPIが前月比で予想に反してマイナスとなり、前年比でも予想以上に減速したことでインフレ沈静化期待が高まった。FRBの利上げ局面が終わったとの見方が強まっている。もっとも、ハンセン指数は16日に約4%上昇し、約1カ月ぶり高値で終えただけに、利益確定売りが上値を抑える可能性がある。
中国の習近平国家主席とバイデン米大統領は現地時間の15日午前、1年ぶりに対面で会談した。会談は2時間半に及び、中国国営中央テレビ(CCTV)によると、途絶えている米中両軍高官の対話を再開させると合意した。米中間緊張の一段の高まりへの警戒感が後退しそうだ。
【前日の振り返り】
15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.55%高の3072.83ポイントだった。深セン成分指数は0.72%高の10077.96ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9900億6300万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏でもみ合った。中国政府が低所得者向け「保障性住宅」の建設や「城中村」と呼ばれる都市の中に取り残された村落の再開発などに少なくとも1兆元の低金利融資を計画しているとの報道を受け、当局による景気てこ入れ策の強化への期待が投資家心理を支えた。もっとも、中国の習近平国家主席とバイデン米大統領の約1年ぶりの対面会談を前に様子見気分が漂い、上値は重かった。
セクター別では、バッテリー素材が全面高。ゴム製品、自動車部品、太陽光発電設備も高い。半面、ゲーム、軍需海連、不動産開発、文化・メディアなどが下げた。
A株市場では、自動車メーカーの江鈴汽車(000550)、重慶長安汽車(000625)、鄭州宇通客車(600066)や、自動車部品製造大手のウェイチャイ・パワー(000338)が大幅高。生保大手の中国人寿保険(601628)、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(601012)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(600019)も上昇が目立った。半面、ゲーム関連の完美世界(002624)、三七互娯網絡科技集団(002555)、巨人網絡集団(002558)、化合物半導体メーカーの三安光電(600703)、不動産株の保利発展控股集団(600048)、招商局蛇口工業区控股(001979)などが売られた。
上海B株指数は1.04%高の231.14ポイント、深センB株指数は1.14%高の1084.48ポイントだった。
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