【前日の振り返り】
7日の日経平均は5日ぶり大幅反落。終値は436円安の32271円。米国株は3指数そろってプラスで終えたが、米長期金利の上昇が嫌気されて、寄り付きは150円程度の下落。安く始まった後は下押し圧力の強い地合いが続いた。32500円や32400円などの節目では下げ渋る動きも見られたが、前場は300円を超える下落となって安値引け。後場は反転の手がかりに乏しい中、ダラダラと下げ基調が続いた。安値引けこそ回避したものの、安値をつけた時間は14時59分。32200円台に突入し、400円を超える下落で取引を終えた。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。米国株は上昇。ドル円は足元150円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて210円高の32480円、ドル建てが225円高の32495円で取引を終えた。
米3指数の中ではナスダックが0.9%高と最もパフォーマンスが良かった。きのうの日経平均は米国株高よりも米長期金利の上昇を嫌気して大幅安となったが、米金利が低下したことから、きょうは買い戻しが優勢になると予想する。きのうが直近の上昇の反動があったとはいえ436円安と下に値幅が出たことから、反発の度合いも大きくなるだろう。NY原油が大きく下落しており、市況関連にはネガティブな影響が想定される。ただ、このことはバリューからグロースへの資金シフトを加速させる可能性がある。追い風を受けるグロース株がしっかり上げ切るか伸び悩むかが、全体のセンチメントにも大きな影響を与えそうだ。
日経平均の予想レンジは32400円-32700円。
【前日の振り返り】
7日の米国株は続伸。FRB高官からインフレを警戒する発言が相次いだものの、米国債利回りが低下したことや、原油相場が大きく反落したことが株式相場の支援となった。
前日までの6日続伸したダウ平均は朝方に69ドル安まで下落したが、111ドル高まで上昇し、56.74ドル高(+0.17%)の34152.60ドルで終了。S&P500も0.46%高まで上昇後、0.28%高で終了し、ともに7日続伸した。ハイテク株主体のナスダック総合は1.16%高まで上昇し、0.90%高と8日続伸して終了した。S&P500は2021年11月以来の7連騰となり、ナスダック総合も2021年11月の11連騰以来の8連騰を記録。ダウ平均は今年7月の13連騰以来の長期連騰となった。
S&P500の11セクターは一般消費財、IT、コミュニケーション、生活必需品など5セクターが上昇し、エネルギー、素材、不動産、公益など6セクターが下落した。
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