【前日の振り返り】
6日の日経平均は大幅に4日続伸。終値は758円高の32708円。東京市場が休場の間、2日、3日と米国株が強い上昇。長期金利が大きく低下したことが支援材料となっており、米10月雇用統計が弱めの結果となったこともこの流れを後押しした。
これらを受けて寄り付きから500円近い上昇となり、高く始まった後も上げ幅を広げる展開。大型・中小型問わずグロース株に強い買いが入った。前場のうちに節目の32500円を大きく上回り、32700円台に到達。800円超上昇したところで買いは一巡し、後場に入ると動意が限られたものの、700円を超える上昇で取引を終えた。東証マザーズ指数から名称が変更となった東証グロース市場250指数が4.4%高と派手に上昇した。
【きょうの見通し】
東京市場は軟調か。米国株は上昇。ドル円は足元150円00銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて70円安の32600円、ドル建てが60円安の32610円で取引を終えた。
米国では長期金利が上昇しており、10年債利回りは4.6%台に乗せた。これを受けても米国株は上昇したが、国内ではきのう強く買われたグロース株にネガティブな影響が想定される。日経平均は米長期金利の低下に強く反応してきのうまでの4営業日で2000円近く上昇しており、きょうは米金利の低下を嫌気した売りに押されると予想する。ただ、米国株がしっかりとした動きを見せたことは下支え要因となる。直近の上昇に対するクールダウンのような1日になるとみており、弱めに始まるも悲観ムードはさほど高まらず、場中は様子見姿勢が強まると予想する。
日経平均の予想レンジは32500円-32800円。
【前日の振り返り】
6日の米国株は続伸。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や、弱い10月雇用統計などを受けた利上げサイクル終了期待が引き続き株式相場の支援となった。ただ、主要3指数が先週そろって大幅高となったことや、米10年債利回りが上昇したことで上値は限定的だった。
ダウ平均は上昇してスタート後、71ドル安まで下落する場面もあったが、34.54ドル高(+0.10%)と小幅に6日続伸して終了。S&P500も0.25%安まで下落したが、0.18%高と6日続伸した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.30%高と7日続伸し、今年1月中旬以来の長期連騰を記録した。
S&P500の11セクターはIT、ヘルスケア、一般消費財など5セクターが上昇し、不動産、エネルギー、素材、金融など6セクターが下落。米10年債利回りは先週末の4.558%から4.649%に上昇した。
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