【前日の振り返り】
週明け6日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.71%高の17966.59ポイントだった。中国企業指数は2.14%高の6182.05ポイント。メインボードの売買代金は概算で1151億8000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の株高の流れを引き継いで高く始まり、序盤には心理的節目の18000ポイントを上抜ける場面があった。結局は同節目を下回って引けたものの、終値は10月12日以来の高値圏だった。3日発表の10月の米雇用統計が弱い結果となり、米長期金利の低下が続いたことで、投資家が運用リスクを取りやすくなったもよう。幅広いセクターが上昇するなか、原油安を背景にエネルギーが逆行安となった。
【きょうの見通し】
7日の香港市場は軟調か。米雇用統計を受けて米10年債利回りは先週末に4.5%台まで下落したものの、6日に再び4.6%台に乗せており、ハイテク株やグロース株を中心に売りが広がる可能性がある。
また、ハンセン指数は前日まで3営業日続伸し、終値で10月12日以来の高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなりそうだ。一方、中国ではきょう貿易統計が発表される予定で、結果によっては相場の波乱要因となる可能性がある。
【前日の振り返り】
週明け6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.91%高の3058.41ポイントだった。深セン成分指数は2.21%高の10071.56ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆641億8800万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏で推移した。前週末に発表された10月の米雇用統計が弱い結果だったことから、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め長期化の観測が後退し、投資家が運用リスクを取りやすくなった。中国財政部の藍仏安部長が新規国債の発行と使用を加速し、地方政府が新たに発行する専項債(目的を限定した特別債)を活用して合理的な支出強度を維持すると表明したことを国営メディアの新華社が伝え、当局による景気対策への期待も地合いを改善した。上昇率が1%に近づく水準では上値が重かったが、この日の高値圏で取引を終えた。
A株市場では、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(002555)がストップ高を受けたほか、同業の完美世界(002624)、奥飛娯楽(002292)も大幅高。テクノロジー株の曙光信息産業(603019)、浙江大華技術(002236)、歌爾(002241)や、不動産株の万科企業(000002)、華夏幸福基業(600340)、証券大手の中信証券(600030)なども上昇が目立った。半面、石油株のペトロチャイナ(601857)、家電メーカーの海信家電集団(000921)、電力関連の国投電力控股(600886)、ビールメーカーの北京燕京ビール(000729)などが下げた。
上海B株指数は1.35%高の232.75ポイント、深センB株指数は2.28%高の1077.10ポイント。
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