【前日の振り返り】
2日の日経平均は大幅に3日続伸。終値は348円高の31949円。FOMCでは大方の予想通り政策金利は据え置きとなり、米国の10年債利回りは大きく低下。米国株にも強い動きが見られたことから、400円近く上昇して始まった。開始早々には節目の32000円を超えてきたが、いったんの到達感も出てきたことから、買い一巡後は伸び悩んだ。ただ、萎んでも31900円を割り込んだところでは盛り返しており、概ね高い水準をキープ。終値では32000円を下回ったものの、300円を超える上昇で取引を終えた。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。米国株は2日、3日と連日で上昇。為替はドル安・円高に振れており、ドル円は149円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて855円高の32735円、ドル建てが870円高の32750円で取引を終えた。
米国の長期金利低下が鮮明となり、米国株にも強い反応が見られた。これらを受けて、日本株も大きく水準を切り上げると予想する。CME225先物は大幅高スタートを示唆しており、売り方の買い戻しを巻き込んだ踏み上げ的な上昇となるだろう。
国内では引き続き決算発表が多く、個別の刺激材料には事欠かない。商いの増加が期待できる時期に外部環境が大幅に改善することで、リスクオンの様相が強まると思われる。日経平均は10月13日の戻り高値が32533円となるが、この水準は初動から超えてきそうで、高く始まった後も下げづらく上げやすい地合いが続くと予想する。
日経平均の予想レンジは32500円-32900円。
【前日の振り返り】
3日の米国株は続伸。注目された米10月雇用統計が弱い結果となり、米国債利回りの低下が続いたことや、米連邦準備理事会(FRB)による利上げサイクルの終了期待が高まったことが支援となった。
ダウ平均は終日プラス圏で推移し、222.24ドル高(+0.66%)の34061.32ドルで終了。S&P500も1.29%高まで上昇後、0.94%高で終了し、ともに5日続伸した。ハイテク株主体のナスダック総合は1.38%高と6日続伸した。
10月雇用統計では非農業部門雇用者数が15.0万人増と、9月分の29.7万人増から大幅に減少し、市場予想の18.0万人増も下回った。失業率は3.9%に悪化し、横ばい予想の3.8%を上回った。10月に一時5%を上回った米国債利回りは前日の4.669%から4.577%に低下。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の15.66ポイントから14.91ポイントに低下した。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
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