【前日の振り返り】
11月に入り1日の日経平均は大幅続伸。終値は742円高の31601円。米国株高と円安進行に好反応を示して、大幅上昇スタート。序盤に買いの勢いが強まり、一気に上げ幅を700円超に広げた。31500円台に乗せたところで買いが一巡し、そこからは高値圏でのもみ合いが長く続いた。後場にはトヨタの好決算を確認した辺りで強含む場面はあったものの、動意は限られた。ただ、引けにかけてはスルスルと上げ幅を広げて、31600円台に到達。700円を超える上昇で高値引けとなった。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。米国株は上昇。ドル円は150円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて255円高の31855円、ドル建てが275円高の31875円で取引を終えた。
為替はドル安・円高に振れてはいるが値動きとしてはマイルドで、日本株には理想的な流れ。三連休前ではあるが、米10年債利回りが4.7%まで下がれば3日の米10月雇用統計に対する過度な警戒は後退する。1日に出てきた米10月ISM製造業購買担当者景気指数や米10月ADP民間部門雇用者数は弱い結果となっており、米雇用統計が弱かった場合、一段の米金利低下と米株高をもたらすことへの期待も高まる。これらの点から、買いは勢いづき、売りは手控えられると予想する。
米金利低下を受けて、半導体株には値幅を期待した資金が向かうだろう。個別の決算に対する反応もポジティブ寄りになると見込まれる。水準を切り上げて始まり、その後もリスク選好ムードの強い地合いが続くと予想する。
日経平均の予想レンジは31750円-32100円。
【前日の振り返り】
1日の米国株は続伸。米10年債利回りが低下したことや、利上げサイクルの終了期待が高まったことが株式市場の支援となった。米10年債利回りは前日の4.875%から4.743%に大きく低下。朝方に発表された米10月ISM製造業購買担当者景気指数や、米10月ADP民間部門雇用者数が予想を下回る弱い結果となったことや、財務省が発表した米国債入札計画の規模が予想内にとどまったことで米国債が上昇(利回りは低下)すると、午後のFOMC結果公表を受けて利回りが一段と低下した。
ダウ平均は221.71ドル高(+0.67%)、S&P500も1.05%高とともに3日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は1.64%高と4日続伸した。
センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.14ポイントから16.87ポイントに低下し、10月12日以来の低水準となった。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
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