【前日の振り返り】
1日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.06%安の17101.78ポイントだった。中国企業指数は0.04%安の5859.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で679億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、小高く寄り付いた。序盤に心理的節目の17000ポイントを割り込む場面があったものの、中盤以降は前日終値を挟んだ狭いレンジで推移。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がこの日、米連邦公開市場委員会(FOMC)の後に会見を開くとあって様子ムードが強く、相場全体の方向感を欠いた。中国メディアの財新が午前に発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は、市場予想に反して景況感の分かれ目である50を割り込み、中国景気の減速が改めて意識された。
【きょうの見通し】
2日の香港市場は反発か。前日のNY市場で米長期金利が低下し、米株式相場が上昇しており、香港市場でも買い直しが先行しそうだ。同日のFOMC後に開いた記者会見でのパウエルFRB議長の発言を受け、追加利上げに対する警戒感が和らぐと予想する。
もっとも、中国の景気減速懸念が根強いなか、上値が伸び悩む展開があり得る。1日までに発表された中国の10月の製造業PMIは官民統計がともに市場予想から下振れした。ハンセン指数の10日移動平均(1日大引け時点で17234.14ポイント)が上値のめどとして意識されそうだ。
【前日の振り返り】
1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.14%高の3023.08ポイントだった。深セン成分指数は0.38%安の9826.73ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8119億3200万元だった。
上海総合指数は総じてプラス圏でもみ合った。朝方に発表された10月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5と市場予想の50.8を下回り、3カ月ぶりに50を割り込んだことを受け、景況感の悪化を嫌気して序盤はマイナス圏に沈む場面もあったが、ほどなくして切り返した。中国政府系資金による相場の買い支えや、当局の景気対策への期待が下値を支えたもよう。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、様子見気分も漂った。
セクター別では、医薬品販売、自動車部品、ゲーム、風力発電設備が高い。半面、貴金属と保険が全面安となったほか、バッテリー素材、太陽光発電設備なども売られた。
A株市場では、大手白酒メーカーの貴州茅台酒(600519)が大幅高。同社が「飛天」「五星」など一部製品の出荷価格を1日から20%引き上げると発表したことが材料視された。同業の瀘州老窖(000568)、宜賓五糧液(000858)が連れ高。ゲーム関連の巨人網絡集団(002558)、証券株の東方証券(600958)、銀行株の交通銀行(601328)も買いを集めた。半面、テクノロジー株の欧菲光集団(002456)、京東方科技集団(000725)、化学品メーカーの万華化学集団(600309)、食品メーカーの洽洽食品(002557)などが下げた。
上海B株指数は0.11%安の229.77ポイント、深センB株指数は0.69%安の1048.02ポイント。
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