【前日の振り返り】
31日の日経平均は反発。終値は161円高の30858円。米国株は大幅高となったが、日本経済新聞が日銀の金融政策修正観測を報じたことから、強材料と弱材料が打ち消し合って、寄り付きは一桁の下落。前場では半導体株など主力グロース株の動きが弱く、概ね軟調に推移した。
後場が始まる直前に、日銀が金融政策を発表。長期金利につて1%を超える上昇を容認する姿勢が示されたことで、後場は上昇スタート。押したところでは下げ渋った前場とは逆に、上げ幅を広げてくると上値が抑えられた。ただ、高いところでは200円超上昇して31000円に接近する場面もあるなど、概ね堅調に推移。終盤にかけて強含み、3桁の上昇で取引を終えた。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。米国株は上昇。ドル円は足元151円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて505円高の31355円、ドル建てが525円高の31375円で取引を終えた。
米国株の上昇を好感した買いが入ると予想する。CME225先物がかなりの高寄りを示唆しており、日本株も日銀会合を無難に通過したこと、為替の円安基調が継続していることなどを手掛かりに、直近の下げに対する押し目買いが活発となるだろう。きのう引け後には主力銘柄の多くが決算を発表しており、本日は場中にトヨタが決算を発表予定。内容の悪いものは売られるだろうが、商いが厚みを増すことで全体としてはリスクオンの様相が強まる公算が大きい。高く始まり、場中は下げづらく上げやすい地合いが続くと予想する。
日経平均の予想レンジは31150円-31500円。
【前日の振り返り】
31日の米国株は続伸。弱い見通しが嫌気されたキャタピラーなどが売られ、やや軟調にスタートしたものの、その後は翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えた買い戻しが優勢となった。中東の地政学リスクが意識される中、原油相場が続落したことも安心感につながった。
ダウ平均は朝方に141ドル安まで下落したものの、終盤に141ドル高まで上昇し、123.91ドル高(+0.38%)の33052.87ドルで終了。2日続伸し、4営業日ぶりに33000ドル台を回復した。S&P500も朝安後、0.65%高と2日続伸して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は0.48%高と3日続伸した。ただ、月間ではダウ平均が454.63ドル安(-1.36%)、S&P500が2.20%安、ナスダック総合が2.78%安とそろって3カ月続落。ダウ平均とS&P500は2020年3月以来の長期続落となった。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇した。
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