【前日の振り返り】
26日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.24%安の17044.61ポイントだった。中国企業指数は0.10%高の5859.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で808億HKドル。
ハンセン指数は朝方に高くなる場面があったものの、おおむね心理的節目の17000ポイントを挟んで一進一退の展開。結局同水準を守って引けた。前日のNY市場で米長期金利が上昇し、ハイテク株が売られて米株式相場が下げ、投資家が運用リスクをとりにくくなった。ただ、中国本土で上海総合指数と深セン成分指数が終盤に上げに転じたことで、「国家隊」と呼ばれる中国政府系資金による買い支えへの期待が強まり、一定の下支えとなったもよう。
【きょうの見通し】
27日の香港市場は軟調か。前日のNY市場で主要3指数はそろって下落。米10年債利回りは前日の4.95%台から4.84%台に低下したが、株式相場の支援とならなかった。注目された第3四半期GDP速報値は前期比年率4.9%と第2四半期の同2.1%から成長が加速し、市場予想の4.3%を上回った。市場では米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化見通しが一段と強まっており、香港市場でも売りが先行しそうだ。
また、来週は31日に10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるほか、31日-11月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)も控えており、様子見ムードが強まる可能性もある。中東情勢の一段の緊迫化も警戒されており、週末を前に積極的な買いは手控えられそうだ。
【前日の振り返り】
26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.48%高の2988.30ポイントだった。深セン成分指数は0.4%高の9566.10ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で8424億4800万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、後場半ばまでマイナス圏でもみ合った。米長期金利の上昇や米金融引き締めの長期化懸念に加え、中国不動産企業が抱える債務問題への警戒感が重荷となった。一方、後場後半に入ると指数は上向きに転じ、終盤にプラス圏に浮上すると、この日の高値圏で引けた。「国家隊」と呼ばれる中国政府系資金によるA株買い支えへの思惑が広がるなか、相場が持ち直した。中国政府系ファンドの中央匯金投資は23日に上場投資信託(ETF)の買い入れを実施したと発表し、今後も継続する方針を表明している。本土メディアによると、ここ数日は終盤にETFへの資金流入が急拡大する状況が続いた。
A株市場では、通信設備メーカーの武漢光迅科技(002281)がストップ高。ビールメーカーの北京燕京ビール(000729)、バスメーカーの鄭州宇通客車(600066)、電力関連の国投電力控股(600886)、自動車部品の浙江世宝(002703)なども買いを集めた。半面、2023年1-9月期の減益決算を発表した華域汽車系統(600741)や、テクノロジー株のTCL中環新能源科技(002129)、科大訊飛(002230)、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(002508)などが下げた。
上海B株指数は0.12%安の224.12ポイント、深センB株指数は0.17%安の1041.26ポイント。
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