【前日の振り返り】
17日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.75%高の17773.34ポイントだった。中国企業指数は0.71%高の6092.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で635億3000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、終始プラス圏でもみ合った。米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測の後退を受けて地合いが改善した。もっとも、中国の7-9月期国内総生産(GDP)、9月小売売上高、鉱工業生産など主要経済指標の発表を翌日に控え、様子見気分が漂った。上値の重さが目立ち、売買代金も低水準にとどまった。
【きょうの見通し】
18日の香港市場は神経質な展開か。中国の国内総生産(GDP)など主要指標の発表を前に、序盤は様子見気分が広がりそうだ。中国国家統計局がきょう午前に2023年7-9月期の実質GDPや9月の鉱工業生産などを公表する予定。中東の地政学リスクも引き続き意識されるだろう。
また、米長期金利の上昇を受けてハイテク株が売られ、相場が下押しされる展開があり得る。17日発表された9月の米小売売上高が市場予想を上回る伸びとなった。米経済が想定以上に強いとの見方から、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化が改めて警戒されると予想する。
【前日の振り返り】
17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.32%高の3083.50ポイントだった。深セン成分指数は0.15%高の9940.22ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7353億6100万元だった。
上海総合指数は、序盤はマイナス圏での推移が目立ったが、中盤以降はプラス圏で推移した。7-9月期国内総生産(GDP)や9月小売売上高、鉱工業生産など主要経済指標の発表をあすに控えて様子見ムードが広がる一方、前日の米株高が好感されたほか、指数は前日に終値で8月25日以来、約7週間ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しが入り、相場を支えた。セクター別では、保険と証券、風力発電設備がほぼ全面高となったほか、通信サービスや繊維・アパレルも買われた。半面、自動車部品や自動車サービス、貴金属などが売られた。
A株市場では、最大30億元に上る自社株買い計画を発表した宝山鋼鉄(600019)が大きく上げたほか、董事長が最大8億元に上る自社株買いを提案したと発表した仏山市海天調味食品(603288)も買われた。半面、凌克董事長が健康上の理由で辞任したと発表した金地集団(600383)がストップ安を付けた。東旭光電科技(000413)や浙江世宝(002703)の下落も目立った。
上海B株指数は0.38%高の229.71ポイント、深センB株指数は0.31%高の1075.92ポイント。
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