【前日の振り返り】
7日の日経平均は3日続伸。終値は71円高の28309円。まちまちの米国株を受けて小幅に下げて始まったが、下押し圧力は限定的。すぐにプラス圏に浮上すると前場では上を試す流れとなり、上げ幅を3桁に広げた。28400円手前では上値が重くなり、後場は伸び悩んでやや上げ幅を縮めた。
しかし、パウエルFRB議長の議会証言を前にしても値上がり銘柄は多く、プラス圏で落ち着いた動きが続いた。TOPIXが取引時間中と終値の両方で昨年来高値を更新している。
【きょうの見通し】
東京市場は軟調か。米国株は下落。米国の長期金利は、10年債は落ち着いていたが2年債が5%台に乗せるなど大きく上昇しており、ドル円は足元137円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて115円安の28205円、ドル建てが110円安の28210円で取引を終えた。
米国株の大幅安を受けて、売りに押される展開を予想する。ドル高・円安が進行していること、米10年債は大きく上昇しなかったこと、CME225先物は大幅安を示唆していないことなどから、米国株ほど厳しい下げにはならないとみる。
パウエル議長の発言は、米株市場が見たくなかった現実を突きつけられただけで、全く予想できなかった内容ではない。とは言え、米国株の先高期待は大きく後退し、10日に発表される米2月雇用統計に対する警戒も強まる。案外しっかりのスタートとなった後、場中は下押し圧力の強い地合いが続くと予想する。
日経平均の予想レンジは27900円-28300円
【日経平均株価】
【前日の振り返り】
7日の米国株は大幅安。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が3月21-22日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の大幅利上げを示唆したことで景気敏感株を中心に売りが強まった。パウエルFRB議長はこの日の議会証言で、最新の経済データは予想されたより強いとして、より積極的な引き締めが必要になるとの認識を示した。
ダウ平均は議長証言を受けて急落すると、取引終盤に593ドル安まで下落幅を広げ、574.98ドル安(-1.72%)で終了。5日ぶりの大幅反落となった。S&P500も1.53%安と4日ぶりに大幅反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は1.25%安と2日続落した。
金融政策の動向に敏感な米2年債利回りは前日の4.89%台から5.02%台まで上昇し、2007年以来の高水準となった。業種別ではS&P500の全11セクターが下落した。
【NYダウ】
【ナスダック総合】
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