【前日の振り返り】
2日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.92%安の20429.46ポイントだった。中国企業指数は0.83%安の6857.20ポイント。メインボードの売買代金は概算で1105億HKドル。
ハンセン指数は前日比1%超下げて寄り付いた。前日のNY市場で米長期金利が上昇し、ハイテク・グロース株や高配当利回り株が下落したことで、香港市場でも運用リスクを回避する売りが先行した。インフレ圧力の高まりを受けて米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長引くとの懸念が強かった。もっとも、下値のめどとして意識された10日移動平均線を割り込むと買い直しも入り、前場に下げ幅をじりじりと縮小。後場はマイナス圏の狭いレンジで推移した。
【きょうの見通し】
3日の香港市場は堅調な展開か。中国ではあす4日に全国政治協商会議、5日には全国人民代表大会(全人代)が開幕する予定で、政策支援が期待されるセクターなどを中心に買いが入りそうだ。2日のNY株式市場が上昇したことも支援材料。
また、ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相が2日、インドで開催中の20カ国・地域(G20)外相会合の合間に会談したと伝わった。両氏が対談するのはロシアによるウクライナへの軍事侵攻後初めてで、市場ではウクライナ戦争の終結に向けて期待が高まっている。
【ハンセン指数】
【前日の振り返り】
2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに小反落。終値は前日比0.05%安の3310.65ポイントだった。深セン成分指数は0.54%安の11849.51ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9334億7100万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んでもみ合った。前日に終値ベースで2月21日に付けた年初来高値(3306.52ポイント)を上抜き、昨年7月11日以来およそ7カ月半ぶり高値を更新した後とあって、利益確定が重荷となった。もっとも、中国の景況感の改善が引き続き安心感につながったほか、全国人民代表大会の開幕を前に政策期待も根強く、下値は堅かった。
セクター別では、太陽光発電設備、自動車部品、バッテリー、漢方薬が安い。半面、造船、ゲーム、文化・メディア、通信設備・通信サービスが買われた。
A株市場では、紫光国芯微電子(002049)、浙江水晶光電科技(002273)、三安光電(600703)などテクノロジー株の一角が安い。太陽電池メーカーの隆基緑能科技(601012)、自動車部品メーカーの華域汽車系統(600741)が売られたほか、第三者割当増資計画を発表した不動産大手の万科企業(000002)も下げた。半面、インフラ建設の中国交通建設(601800)、中国鉄建(601186)、ゲーム関連の奥飛娯楽(002292)、三七互娯網絡科技集団(002555)、巨人網絡集団(002558)、ビールメーカーの北京燕京ビール(000729)、電子設備メーカーの富士康工業互聯網(601138)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.14%高の296.83ポイント、深センB株指数は0.1%高の1223.68ポイント。
【上海総合指数】
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