【前日の振り返り】
28日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続落。終値は前日比0.79%安の19785.94ポイントだった。中国企業指数は1.33%安の6581.47ポイント。メインボードの売買代金は概算で1424億7000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の20000ポイントに乗せて寄り付くと、前場はプラス圏でもみ合った。前日まで5営業日続落した後とあって、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが先行。ただ、米金融引き締めの長期化や、米中対立の激化への警戒感が根強いなか、上値の重さが意識されると、後場に入るとほどなくして20000ポイントを割り込み、マイナス圏に沈んだ。終値ベースで昨年12月30日以来およそ2カ月ぶりの安値を連日で更新した。
【きょうの見通し】
1日の香港市場は神経質な相場か。米連邦準備理事会(FRB)による利上げの長期化が意識されるなか、米長期金利の上昇を受けた売りが重荷となりそうだ。半面、ハンセン指数は約2カ月ぶりの安値圏にあるだけに、値ごろ感に注目した買いが入りやすい。中国の全国人民代表大会(全人代)の開幕を5日に控え、景気刺激策への期待も根強い。
決算発表や業績見通しを受けた個別銘柄の物色が引き続き活発に行われるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の創科実業(00669)とバドワイザーAPAC(01876)が2022年12月本決算を発表する。また、官民の中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)が午前に発表される。
【ハンセン指数】
【前日の振り返り】
28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.66%高の3279.61ポイントだった。深セン成分指数は0.70%高の11783.80ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7567億5800万元だった。
上海総合指数は小高く推移した後、後場に入って一時マイナス圏に沈んだが、再びプラス圏に浮上すると、大引けにかけて上げ幅を拡大し、この日の高値で取引を終えた。前日の米株高が好感されたほか、指数は前日まで4営業日続落した後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。米中対立の激化などを警戒し、上値の重さが目立つ場面もあったが、全国政治協商会議と全国人民代表大会の開幕を週末に控えて政策期待も強まり、指数を押し上げた。セクター別では、漢方薬や製薬、インターネットサービス、ソフトウエア開発などが買われた半面、太陽光発電設備や石炭、化学肥料が売られた。
A株市場では、歌爾(002241)や紫光(000938)の上昇が目立ったほか、主力製品の販売価格を3月に引き上げると発表した万華化学集団(600309)も買われた。「数字中国(デジタルチャイナ)」の建設に向けた全体計画が公表されたことを受け、福建星網鋭捷通訊(002396)や中電科網絡安全科技(002268)など関連銘柄も高かった。半面、三七互娯網絡科技集団(002555)や海能達通信(002583)の下落が目立った。
上海B株指数は0.21%安の295.83ポイント、深センB株指数は0.07%高の1218.15ポイント。
【上海総合指数】
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