【前日の振り返り】
週明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前営業日比0.33%安の19943.51ポイントだった。中国企業指数は0.50%安の6670.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で1124億1000万HKドル。
ハンセン指数は前週末に米株式相場が下落した流れを引き継ぎ、幅広いセクターで売りが先行。始値で心理的節目の20000ポイントを割り込んだ。前場は小高くなる場面があったが、前引けにかけて下げに転じ、結局は終値ベースで昨年12月30日以来およそ2カ月ぶりの安値を連日で更新した。米インフレ圧力の根強さから米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化が警戒された。米長期金利の上昇も投資家心理を悪化させた。
【きょうの見通し】
28日の香港市場は反発スタートか。ハンセン指数は前日まで5営業日続落し、終値ベースで昨年12月30日以来およそ2カ月ぶりの安値を連日で更新した後とあって、安値拾いの買いが入りやすい。前日のNY市場が反発したことや、米長期金利が低下したことが地合いの改善につながりそうだ。
ただ、上値は重いと予想する。気球問題に続き、ウクライナ問題を巡っても米中間で緊張が続き、対立の激化が警戒されている。また、中国で官民の製造業購買担当景気指数(PMI)の発表をあすに控え、内容を見極めようと、様子見ムードが広がる可能性がある。
業績や見通しを手掛かりとした個別物色は続きそうだ。前日大引け後に理想汽車(02015)、信義ガラス(00868)、信義光能(00968)が22年12月本決算を発表した。きょうはASMPT(00522)が決算を発表する予定。
【ハンセン指数】
【前日の振り返り】
週明け27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前営業日比0.28%安の3258.03ポイントだった。深セン成分指数は0.73%安の11701.95ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7536億3700万元だった。
上海総合指数は前週末の米株安を受けて安く始まった後、前場はプラス圏での推移も目立ったが、後場はほぼマイナス圏で軟調に推移した。全国政治協商会議と全国人民代表大会の開幕を週末に控えて政策期待は強いものの、米国の利上げが長期化するとの懸念が相場の重しとなった。指数は結局、17日以来、約1週間ぶりの安値を連日で更新してこの日の取引を終えた。セクター別では、ゲームや半導体、ソフトウエア開発などが売られた半面、化学肥料や観光・ホテル、航空・空港運営が買われた。
A株市場では、立訊精密工業(002475)や歌爾(002241)、BYD(002594)などの下落が目立ったほか、東方証券(600958)や紫金鉱業集団(601899)も安かった。半面、日本政府が中国からの入国者を対象とした新型コロナウイルスの水際対策を3月1日から緩和する方針と伝わり、春秋航空(601021)や中国国際航空(601111)などが買われた、宇通客車(600066)や本鋼板材(000761)の上昇も目立った。
上海B株指数は0.75%安の296.44ポイント、深センB株指数は0.69%安の1217.35ポイント。
【上海総合指数】
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