【前日の振り返り】
17日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.28%安の20719.81ポイントだった。中国企業指数は1.39%安の6991.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で897億3000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を挟んでもみ合った後、ほどなくマイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大した。強い経済指標や要人発言を受けて米国の早期利上げ停止期待が後退し、前日のNY市場が下落した流れを引き継いだ。中国の景気回復への期待は強いものの、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらないなか、週末を前に持ち高を調整する動きも強まった。指数は序盤に心理的節目の21000ポイントに乗せる場面もあったが、1月3日以来、約1カ月半ぶり安値でこの日の取引を終えた。
【きょうの見通し】
週明け20日の香港市場は方向感に乏しい展開か。前週末はハンセン指数が1月3日以来1カ月半ぶり安値で終えただけに、自律反発狙いの買いが入りそうだ。半面、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続を見込んだハイテク株売りが相場の重荷になるだろう。
決算発表や業績見通しなどの個別材料が出た銘柄の物色が中心の展開が予想される。なお、きょう午前に中国の2月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表される。LPRは1月まで1年物、5年以上物とも5カ月連続で前月と同水準に据え置かれている。
17日のNY株式相場はダウ平均が反発。ヘルスケアなどのディフェンシブ株を中心に買い戻された。
【ハンセン指数】
【前日の振り返り】
17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.77%安の3224.02ポイントだった。深セン成分指数は1.61%安の11715.77ポイントと4日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9141億2000万元だった。
上海総合指数は、寄り付き直後にいったん上げに転じたものの、次第に上値を切り下げる展開。後場に下げ幅を広げ、終値ベースで1月13日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた。ハイテク株が大きく売られ、相場の重荷だった。中国ニューエコノミー企業を対象に投資銀行業務を手掛ける香港の華興資本(01911)が16日大引け後、包凡・会長兼最高経営責任者(CEO)と連絡が取れなくなったと発表している。FRBによる利上げ停止が遠のくとの見方から米長期金利が上昇するなか、人民元相場の下落も警戒されたもよう。
セクター別では、証券が全面安のほか、インターネットサービス、ソフトウエア、半導体、通信サービスが大幅に下落した。半面、医薬品関連や石炭、化学肥料が買われた。
A株市場では、曙光信息産業(603019)や用友網絡科技(600588)、紫光(000938)、啓明星辰信息技術集団(002439)などテクノロジー株の下げが目立った。通信キャリアの中国聯合網絡通信(600050)、通信ネットワーク機器の中興通訊(000063)も安い。半面、建機の三一重工(600031)と中聯重科(000157)、化学品の万華化学集団(600309)と栄盛石化(002493)、漢方薬の東阿阿膠(000423)が買われた。
上海B株指数は前日比0.05%安の294.53ポイントと続落。深センB株指数は0.23%安の1230.79ポイントと4日続落している。
【上海総合指数】
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