【前日の振り返り】
9日の日経平均は小幅に3日続落。終値は22円安の27584円。米国株安を受けて、150円近く下げて始まった。寄り付きから節目の27500円を下回ったが、安く始まった後の下値は限られ、27400円は割り込むことなく反転した。
前場では、値を戻しても27500円を上回ってくると売り直された。しかし、後場に入ると改めて戻りを試しに行った。場中に決算を発表したトヨタ<7203.T>が発表後にプラス転換したことも、指数への押し目買いを後押しし、取引終盤にかけてはプラス圏に浮上する場面もあった。引け間際の動きが弱く、小幅な下落で終了。TOPIXはプラスで終えた。
【きょうの見通し】
東京市場は横ばいか。米国株は下落。ドル円は足元131円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて10円高の27540円、ドル建てが30円高の27560円で取引を終えた。
米国株は下落しており引け味も悪かったが、CME225先物は大幅安スタートを示唆してはいない。米国の長期金利上昇に伴い為替は円安に振れており、これが日本株のサポート要因になると思われる。
指数を見る上では東京エレクトロン<8035.T>の強い上昇が期待できそうな点も支援材料。きのう引け後に上方修正、増配と1:3の株式分割を発表している。今週8日はソフトバンクG<9984.T>と任天堂<7974.T>の失望決算が米国株高の好影響を打ち消して日経平均は下落したが、きょうはその逆の動きが見られるかもしれない。好悪材料が入り交じり、節目の27500円近辺でのもみ合いに終始すると予想する。
日経平均の予想レンジは27400円-27650円
【日経平均株価】
【前日の振り返り】
9日の米国株は続落。上昇してスタートしたものの、米10年債利回りが上昇したことや、アルファベットが大幅続落したことでハイテク・グロース株を中心に売りが強まった。
ダウ平均は朝方に303ドル高まで上昇したが、終盤に341ドル安まで下落し、249.13ドル安(-0.73%)で終了。S&P500も0.93%高まで上昇後、0.88%安で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は1.35%高まで上昇後、1.02%安で終了。主要3指数がそろって2日続落した。
好決算を発表したウォルト・ディズニーは朝方に5%超上昇したが、1.27%安で終了し、前日に7%超下落したアルファベットは4.39%安と大幅続落。メタ・プラットフォームズも3.00%安と続落した。
センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は20.71ポイントと前日比1.08ポイント上昇した。
【NYダウ】
【ナスダック総合】
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