【前日の振り返り】
8日の日経平均は続落。終値は79円安の27606円。寄り付きは一桁の上昇で、すぐにマイナス圏に沈むと下げ幅を3桁に拡大。米国株は3指数がそろって上昇したが、決算が嫌気されたソフトバンクG<9984.T>や任天堂<7974.T>が派手に下げており、この影響を大きく受けた。
値上がり銘柄数が多かったことから指数の下げは構成銘柄の要因が強いと冷静に受け止められ、27500円を割り込み200円超下げたところで売りは一巡。早い時間に下げ止まると、そこからはじわじわと値を戻した。
グロースコア指数やマザーズ指数は強く、TOPIXも後場にはプラス圏に浮上する中、日経平均も終盤にかけて下げ幅を2桁に縮小。大引けが後場の高値となり、終値では27600円を上回った。
【きょうの見通し】
東京市場は軟調か。米国株は下落。ドル円は足元131円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて205円安の27395円、ドル建てが180円安の27420円で取引を終えた。
米国株安を受けて売りに押される展開を予想する。米国の10年債利回りは低下しているにもかかわらず、米国株は金融引き締めを警戒して下落しており、全般的に手がけづらさが強まるだろう。CME225先物からは27500円割れからのスタートも想定されるが、日経平均はきのう場中に27500円を割り込んでおり、節目より下での押し目買いも盛り上がりづらい。むしろ27500円より上が重くなりそうで、場中も下押し圧力の強い地合いが続くと予想する。
日経平均の予想レンジは27300円-27600円
【日経平均株価】
【前日の振り返り】
8日の米国株は反落。米連邦準備理事会(FRB)高官からタカ派的発言が相次いだことで早期利上げ停止期待が後退したことや、検索分野での競争激化が嫌気されたアルファベット(-7.68%)の大幅安も相場の重しとなった。
ダウ平均は朝方に小幅に上昇したものの、207.68ドル安(-0.61%)と一日の安値圏で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.11%安、1.68%安で終了した。
業種別ではS&P500の全11セクターが下落。アルファベットの下落が重しとなったコミュニケーションが4.13%安となったほか、公益、ITが1%超下落し、一般消費財、エネルギー、生活必需品、素材も0.8%超下落した。
引け後の動きではウォルト・ディズニーが時間外で5%超上昇。決算が予想を上回ったことや人員削減などのリストラ策が好感された。
【NYダウ】
【ナスダック総合】
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