【前日の振り返り】
7日の日経平均は5日ぶり小幅反落。終値は8円安の27685円。米国株の下落を受けても寄り付きは50円程度の上昇。米国株は長期金利の上昇が売り材料となったが、これに伴い為替市場でドル高・円安が進んだことが日本株には支援材料となった。
ただ、上げ幅を3桁に広げて27800円に乗せたところで買いが一巡。早い時間に天井をつけるとその後は値を消した。前場では小幅高でもみ合う時間が長かったが、後場は下押し圧力が強まり、13時近辺ではマイナス転換。下げに転じた後は値動きが落ち着いたものの、プラス圏には戻せず、小幅な下落で取引を終えた。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は265ドル高の34156ドルで取引を終えた。ドル円はやや円高に振れており、足元131円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて60円高の27660円、ドル建てが85円高の27685円で取引を終えた。
米国株は上昇したが、CME225先物は横ばい圏からのスタートを示唆している。為替が円高に振れていることや、きのう引け後に決算を発表したソフトバンクGがADRで大きく下落していることなどが、上値を抑えている要因と推測される。
ただ、パウエル議長の講演が米国株の買い材料となったことから、売り急ぎは抑制される可能性が高い。マイナス圏で推移する場面があっても指数構成銘柄の影響と受け止められ、値上がり銘柄は多くなるだろう。前日終値近辺で始まり下値の堅さを確認した後、次第にプラス圏が定着する展開を予想する。
日経平均の予想レンジは27600円-27850円
【日経平均株価】
【前日の振り返り】
7日の米国株は反発。パウエルFRB議長がインフレの鈍化が始まっているとの認識を再び表明したことで利上げの早期停止期待が高まった。ただ、データ次第ではより積極的な引き締めが必要と述べたことで警戒感が強まる場面もあった。
ダウ平均は265.67ドル高(+0.78%)と4日ぶりに反発。パウエルFRB議長発言を受けて上昇後、256ドル安まで反落する場面もあったが、終盤には348ドル高まで上昇した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.29%高、1.90%高と3日ぶりに大幅反発した。
米10年債利回りは上昇したものの、ハイテク株は堅調。半導体のエヌビディアが5.14%高となったほか、マイクロソフトとアルファベットも4%超上昇。S&P500の11セクターはエネルギー、コミュニケーション、ITなど8セクターが上昇した一方、生活必需品、不動産など3セクターが小幅に下落した。
【NYダウ】
【ナスダック総合】
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