【前日の振り返り】
3日の日経平均は3日続伸。終値は107円高の27509円。米国ではナスダックが大幅高となった一方で、引け後に決算を発表したアップル、アルファベット、アマゾン・ドットコムが時間外で大きく下落と強弱材料が入り交じったが、これらを受けての寄り付きは50円程度の上昇。前場ではハイテク株に強い動きが見られ、上げ幅を200円超に広げる場面があった。
しかし、27600円台に乗せたところで買いが一巡すると、その後は失速。後場に入ると節目の27500円近辺で全く値幅が出なくなった。引けまで節目を意識したせめぎ合いが続いたが、終値では27500円を上回った。全般的にハイテク株の動きが良かった一方、プライムでは値下がり銘柄の方が多かった。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。先週末の米国株は下落。ドル円は足元131円70銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて130円高の27620円、ドル建てが155円高の27645円で取引を終えた。
米国株は下落したが、日本株は3日の時点でアップル、アルファベット、アマゾン・ドットコムの時間外の下落を先んじて消化していることもあり、日本株は円安進行を好感した買いが入ると予想する。
日銀の次期総裁に関して、政府が雨宮正佳副総裁に就任を打診したとメディアが報じている。あくまで報道ベースであるが、雨宮氏であればサプライズは少なく妥当な人事と言える。後任人事関連のニュースでは、雨宮氏であれば円安がサポートされるのではとの見方もあった。国内の不透明要因が後退しそうな点も、きょうの日本株にはポジティブに作用するだろう。
日経平均の予想レンジは27400円-27750円
【日経平均株価】
【前日の振り返り】
3日の米国株は下落。注目された米1月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想の2倍以上に増加したことや、失業率が予想に反して低下したことで米10年債利回りが上昇したことが嫌気されたほか、予想を下回る決算やガイダンスが嫌気されたアマゾン・ドット・コムやアルファベットの下落も重しとなった。
ダウ平均は127.93ドル安(-0.38%)の33926.01ドルと2日続落。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.04%安、1.59%安で終了し、ともに4日ぶりに反落した。
寄り前に発表された1月雇用統計は、NFPが51.7万人増と市場予想の18.5万人増を大幅に上回り、失業率も前回の3.5%から3.4%へと予想の3.6%に反して低下。総じて強い雇用統計を受けて米10年債利回りは前日の3.39%台から3.52%台に上昇し、ドル円は前日の128.68円から131.19円に上昇した。
【NYダウ】
【ナスダック総合】
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