円安が進行
ドル円は上昇。週明けの月曜日、1ドル=153.00円からスタートすると、ハマスがガザ地区での休戦案を受け入れると発表したことが広がり、日本祝日のなか154円丁度を突破。火曜日は神田財務官の円安牽制発言に加え、植田日銀総裁と岸田首相の円安対策と思わしき会談が実施されたものの、円安は止まらず154.75円まで上昇。火曜日のNY時間にミネアポリス連銀総裁のカシュカリ氏がMilken Institute国際会議にて「米国の中立金利が上昇している可能性」に言及したことでドル高も加わり、水曜日の東京仲値を挟んで155.20円を突破。その後も特段の大きなニュースない中で上昇が続き、木曜日のロンドン時間に今週高値の155.96円を記録。週末も底堅い展開となり155.72円でクローズ。
ユーロは下落後に反発。1ユーロ=1.0762ドルからスタートすると、火曜日のロンドン時間までは小動き。火曜日のNY午後に米長期金利が反発、ユーロは週初の水準を割り込むと、その後は木曜日のロンドン時間まで売られ1.0724の今週安値を記録。木曜日の21:30に発表された米国新規失業保険申請件数が23.1万件と昨年11月以来の高水準を記録したことで流れが反転、ドル売り、ユーロ買いが強まると金曜日のNY時間には今週の高値となる1.0791を記録したのち、1.0771で高値引け。
人民元は対ドルで下落。1ドル=7.1924元からスタートすると、中国連休明けの月曜日の寄り付きで人民元が売られ、オフショア人民元は7.22台までドル高、人民元安が進んだ。その後もドル高の流れが継続。木曜日に米新規失業保険申請件数が発表されドル安へと振れる局面も見られたが、週末にかけては再度ドル高、人民元安へと傾き7.2347までドルが買われたのち、7.2343で高値引け。
引き続きドル売りが優勢(115/196ヵ国)
クロス円、全面高
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
円安、ドル安の流れが継続するか?
想定レンジ:154.30~157.30
引き続き日本円を積極的に買い戻す材料はなく、投機的な円安が出やすい状況といえる。
米国指標が弱くなった場合には横ばい推移に近いイメージを持っているが、やや円安の勢いが強いのではないかと見て、やや円安の想定レンジ設定とした。
想定レンジ:EUR/USD 1.0680~1.0970
米国の経済指標次第になるが、米ドル安を主因としたユーロ高を想定。
特に米国4月の物価指数、および小売売上高に注目。
想定レンジ:USD/CNH 7.13~7.29
ユーロ同様、米国の経済指標次第になりそうだが、現在のレベルでは当局が人民元抑制に力を入れていることもありドル安が進めば、自然とドル安、人民元高方向に流れやすいと見ている。
ただし値幅はそこまで大きなものとはならないだろう。
13日
08:50 日本4月マネーストックM2
21:00 インド4月CPI
14日
08:50 日本4月国内企業物価指数
15:00 英国4月失業率
18:00 ドイツ5月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏5月ZEW景況感調査
21:30 米国4月PPI
23:00 パウエルFRB議長、発言(Moderated Discussion with Chair Powell and De Nederlandsche Bank (DNB) President Klaas Knot)
15日
15:00 スウェーデン4月CPI
18:00 ユーロ圏1-3月期GDP(改定値)
18:00 ユーロ圏3月鉱工業生産
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数
21:30 米国4月CPI
21:30 米国4月小売売上高
21:30 5月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00 米国3月企業在庫
23:00 米国5月NAHB住宅市場指数
29:00 米国3月対米証券投資
16日
08:50 日本1-3月期GDP
10:30 オーストラリア4月雇用統計
13:30 日本3月設備稼働率
21:30 米国4月住宅着工件数
21:30 米国4月建設許可件数(年率換算件数)
21:30 米国4月建設許可件数
21:30 5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 米国4月輸入物価指数
21:30 米国4月輸出物価指数
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
22:15 米国4月鉱工業生産
22:15 米国4月設備稼働率
17日
11:00 中国4月小売売上高
11:00 中国4月鉱工業生産
18:00 ユーロ4月HICP(改定値)
23:00 米国4月景気先行指標
25:00 ロシア4月CPI
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版を原本とし、翻訳版と原本に相違がある場合には、原本の内容が優先するものとします。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。