12日は米長期金利が上昇、ドル円も上昇
東京早朝を153.73円で迎えると、東京午前のうちに154.06円まで上昇したものの、午後は一時153.41円まで下落するなど、方向感に欠ける展開となった。
ロンドン時間にかけては値を戻し153.80円レベルでの推移が続いていたが、その後に一部の調査会社が「米国議会選挙において共和党が下院でも過半数を維持することが確実になった」と報じたことで米国経済に対する成長期待が高まり、米長期金利が上昇、ドル買いが強まり154円丁度をクリアに突破した。
米国株式市場オープン後に米長期金利が4.41%まで上昇するなか、ドル円は154.70円を記録。NY午後も米長期金利が一段と上昇し4.44%を記録するなかで、ドル円は154.93円まで上値を伸ばした。ただし引けにかけては売りが優勢となり154.63円でNYクローズを迎えている。
なおミネアポリス連銀のカシュカリ総裁はヤフー・ファイナンスが主催する投資カンファレンスで「もし来月にかけてインフレ上昇圧力が見られる場合には利下げ停止を検討すべき」といった趣旨の発言を行った。
08:50 日本10月国内企業物価指数
19:00 ユーロ圏9月鉱工業生産
21:00 米国MBA住宅ローン申請指数
22:30 米国10月CPI
25:00 ロシア7-9月期実質GDP
25:00 ロシア10月CPI
28:00 米国10月月次財政収支
上昇基調が続いている。155円丁度の突破が視野に入っており、同レベルにおける攻防が本日の1つの注目点と言ってよいだろう。
反対に下落へと転じる場合には154円丁度割れで警戒を強めておきたい。本日は米国10月CPIの発表を控えており、その結果で弱いインフレ圧力が確認される場合に下落しやすくなる。
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