東京早朝を156.47円で迎えると、東京株式市場オープンから東京仲値にかけて上昇、156.53円を記録。その後、東京仲値(9:55前後)は売りが優勢。さらにブルームバーグにより「日銀が来週会合で利上げする公算が大きいと関係者が語った」と報じられ勢いよく下落すると、156円丁度を割り込み155.22円を記録。
ただこのレベルでは押し目買いが入り、その後はゆるやかに反発。なお午後12時半頃に、植田日銀総裁は第二地方銀行協会が開いた会合で「来週の金融政策決定会合で利上げを行うか議論し、判断する」と先日に引き続き発言したが、相場への影響は限定的に留まった。
ロンドン時間は上下動しながらも買い戻しの動きが優勢で156.20円台を回復。その後22:30に米国経済指標が3つ発表され、米国12月小売売上高が前月分に上方修正が加わった上で前月比+0.4%となり、おおむね市場予測通りの数値。米国前週分新規失業保険申請件数が21.7万件とやや弱い結果。フィラデルフィア連銀製造業景気指数は+44.3と事前予想を上回る結果となった。これらを受け市場参加者がやや気迷う時間帯が続いたが、最終的には米長期金利低下で反応、ドル円は小幅に下落した。
その後24時頃にウォラーFRB理事が「12月のインフレデータは非常に良好」「現在の数字が続けば、今年前半に利下げが来る可能性がある」とメディアで発言したことが伝わると、ドル円は大きく下落し、155.20円を割り込む展開となった。その後もみ合いの中で当日の安値となる155.11円を記録し155.12円でNYクローズを迎えた。
阪神大震災から30年
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
11:00 中国10-12月期四半期国内総生産(GDP)
11:00 中国12月小売売上高
11:00 中国12月鉱工業生産
16:00 英国12月小売売上高
18:00 ユーロ圏11月経常収支
19:00 ユーロ圏12月HICP(改定値)
22:30 米国12月住宅着工件数
22:30 米国12月建設許可件数
23:15 米国12月鉱工業生産
23:15 米国12月設備稼働率
30:00 米国11月対米証券投資
ブルームバーグによる日銀の利上げを期待させる報道や、ウォラーFRB理事の利下げを意識させる発言により、ドル安円高に拍車がかかった。156.00円を割り込んだため、直近安値148.64円、直近高値158.88の半値戻し水準である153.77円を下落の目安としたい。ここまでに下げ止まれば、再上昇が意識されるだろう。
一方で153.77円をクリアに下抜けてくるようだと、更なる下落が警戒される。上昇基調が継続するか、正念場に差し掛かっている。
レジスタンス:160.00円、162.00円
サポート:153.77円、148.15円
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