14日はドル円が小幅に上昇。
東京早朝を157.48円で迎えると、序盤は上値重く推移し157.12円まで下落。その後は東京仲値に掛けて買い戻しが優勢で早朝と同レベルまで値を戻し、神奈川県金融経済懇談会における氷見野日銀副総裁の挨拶を迎えた。
同氏は「国内での注目点の一つは、2025年度の賃上げの見通し」「海外での注目点の一つは、米国の新政権の政策と、それが米国経済・世界経済・日本経済に与える影響」と発言。1月の金融政策に対する思惑が読みづらく、ドル円は大きく変動。当日の安値となる157.04円を記録した後、一時158円丁度まで上昇した。その後ロンドン時間にかけて157.60円を挟んで推移した。
なお、14:00からの記者会見で同氏は、1月の利上げに関して「トランプ氏の就任演説や全国CPIなどみて議論し判断」と発言するなど植田日銀総裁の見解を踏襲、新たな材料を提供することはなかったため、引き続き1月の日銀会合には高い注目が集まりそうだ。
ロンドン時間は米長期金利に連れて上値を追う展開。157.90円を突破した。
その後、22:30に米国12月PPIが発表され、前月比+0.2%、前年同月比+3.3%と事前予想を下回る結果となった。この結果を受け初動はドル安、株高で反応したものの、明日にCPIの発表を控えていることもあり、短時間で元の水準へと回復した。
NY時間は米長期金利が高い水準で維持されたことに加えて、1月日銀会合への思惑からかドル円は上昇基調となり、当日の高値となる158.20円を記録した。その後小幅に下落し、157.97円で東京早朝を迎えている。
08:50 日本12月マネーストックM2
16:00 英国12月CPI
16:00 英国12月小売物価指数
16:45 フランス12月CPI(改定値)
21:00 米国MBA住宅ローン申請指数
22:30 米国12月CPI
米国12月PPIの影響は限定的で、ドル円はじり高が継続、158.00円付近での推移を続けている。本日の米国12月CPIの発表に注目したい。
上昇する場合は160.00円を上値の目安として、下落する場合は156.00円をサポートラインとして意識しておきたい。
レジスタンス:160.00円、162.00円
サポート:156.00円、148.15円
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