【前日の振り返り】
21日の日経平均は3日ぶり大幅反落。終値は535円安の33140円。米国株が終盤に値を崩して大幅安となったことを嫌気して、寄り付きから400円近い下落。安く始まった後も下値を探る動きが続いた。指数寄与度の大きいファーストリテイリング(9983)が大幅安となって下げを主導したことに加え、子会社ダイハツの品質不正を受けてトヨタ(7203)が弱く、自動車株の多くに売りが波及した。後場に入ってからも大きな変化はなく、低空飛行が継続。節目の33000円より上では推移したものの、500円を超える下落で取引を終えた。
【きょうの見通し】
東京市場は堅調か。米国株は上昇。ドル円は足元142円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて130円高の33250円、ドル建てが190円高の33310円で取引を終えた。
米国株高を好感した買いが入ると予想する。ダウ平均は値幅を伴った上昇かつ、引け味も良く、前の日の急落に関しては利益確定売りとの見方が強まるだろう。マイクロンの好決算は東京市場ではきのうの時点で織り込んでいるが、きのうは全体の地合いが悪く、国内半導体株には大きく下げるものも多かった。きょうは地合いの好転が見込まれる中、半導体株を中心にハイテク株買いが活発になるとみる。
ただ、為替が円高に振れていることから、前日の下げ分(535円)をまるまる戻すような強い上昇は期待しづらい。高く始まった後は戻り売りも出てくると思われ、場中は一進一退が続くと予想する。
日経平均の予想レンジは33200円-33450円。
【前日の振り返り】
21日の米国株は反発。前日にダウ平均とナスダック総合が10日ぶりに大幅反落し、S&P500も3日ぶりの大幅反落となったが、この日は来年3回の利下げ見通しや、米国経済のソフトランディング期待などを背景に再び買いが優勢となった。
前日に475ドル安となったダウ平均は322.35ドル高(+0.87%)と反発。100ドル以上上昇してスタート後、45ドル高まで上昇幅を縮小する場面もあったが、終盤に336ドル高まで上昇した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.03%高、1.26%高で終了し、ほぼ高値引けとなった。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。一般消費財、ヘルスケア、コミュニケーション、IT、資本財、素材が1%超上昇した。個別では決算やガイダンスが市場予想を上回ったマイクロン・テクノロジーが8.63%高となり、S&P500の上昇率トップとなった。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
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