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【FXの基礎知識】ロット数で変動する利益と損失の計算方法

FXは自己資金量に対してリスク計算を行いながら取引をすることで安全に運用することが可能になります。しかし期待値幅や損失許容額を計算できなければ適正なロットで取引することはできません。この記事では利益と損失の計算方法について2つの視点から解説していきます。

著者 forex.com
2024年8月5日 午前10:09

目次

pips(ピップス)とは

出所:FOREX.com/USDJPY/15分足/211日取得

FXでは様々な通貨を取引できますが通貨ごとに単位が異なります。そこで全通貨の共通の単位としてpips(ピップス)を使用します。pipsは単位が異なる様々な通貨の変動幅を統一して比較できます。例えばUSDJPYの買い価格が100.015円、売り価格が100.000円だった場合その差は「0.015(1.5)」となりますが、一方でEURUSDの買い価格が1.10015ドル、売り価格が1.10000ドルだった場合その差は「0.00015ドル」となります。比べてみると単位が違うので比較しづらいですが、どちらもpipsで表すと1.5pipsとなります。

ロットとレバレッジの関係

ロットは取引をする数量を表し、レバレッジは資金に対してどれくらい倍率をかけて取引をしているかを表すものです。ロット(取引量)を上げれば資金に対する倍率も上がるためレバレッジも上がっていきます。例えば資金10万円を用意して100万円分に相当するロットで取引をすれば、資金10万円に対して100万円分の取引なのでレバレッジは10倍となります。国内のFXの最大レバレッジは25倍(個人のFX口座の場合)までなので10万円の資金なら250万円までの取引が可能ということになります。

レバレッジの計算は以下の公式で計算できます。

レバレッジ = (取得価格 × 取引量) ÷ 口座資金

詳しくはレバレッジの記事をご覧ください。


FXの損益計算は次の計算式で求めることができます。

損益 = ロット × 獲得pips

FXでの利益を増やす方法は2つで、ロットを大きくするか獲得pipsを大きくするかです。ここではそれぞれのケースに分けて計算していきましょう。

ロットによる損益の変化

例としてUSDJPY100.000円で買って100.100円で売却し値幅を10pips獲得したとしましょう(スプレッドなどは考慮しないものとします)。これを1ロット=10,000通貨で取引した場合、利益は1,000円となります。一方10ロットで取引した場合は利益は10,000円となります。同じ10pipsの獲得ですがロットを増やせば利益を増やすことができます。ただし、損失も同じ分だけ大きくなりますので自身の資金と相談してロットを決める必要があります。

pipsによる損益の変化

今度は獲得pipsを変動させてみましょう。ロットは1ロットで固定しUSDJPY100.000円で買ったとします。これを100.100円で売却した場合の利益は先ほどと同様に1,000円となります(スプレッド等は考慮しないものとします)。一方決済を我慢して101.000円まで上昇してから売却した場合は、同じ1ロットですが利益は10,000円となります。

ロットを増やせば同じ値幅でも利益は増えますし、ロットを固定すれば取れた値幅の分だけ利益が大きくなっていくと考えてください。


ロットを大きくすれば少ない値幅でも大きな利益が取れることは分かりましたが、ロットを大きくするとレバレッジがかかり過ぎてしまい、少しの逆行でロスカットの可能性が高くなります。資金に応じた適正なロットの計算はどのようにするのでしょうか。詳しくみていきます。

FXの損益を計算する際には取引ロット(取引数量の単位)と獲得pips(値幅)が必要になります。また資金効率はレバレッジ(資金倍率)がどれくらいの倍率なのかで計算できます。それぞれの用語をまずは理解していきましょう。

(当社ではリアルタイムでのロスカットを採用しています。マージンコールアラートを活用し、損失拡大を事前に防ぐ通知設定も可能です。)

ロットを決めるための損失許容額の設定

FX取引で大事なのは損失をいかに抑えるかがポイントとなり、ご自身の資金に対しての損失許容額をあらかじめ決めておくことが必要となります。一般的に1取引に対しての損失許容額は資金の2%と言われておりますので、今回は資金10万円の2%=2,000円でのロットの決め方を解説していきます。

損失許容額に合わせたロットの計算方法

出所:FOREX.com/USDJPY/5分足/212日取得

上記図はUSDJPY5分足です。買いポジションを持ちたいと考えた位置から、根拠が崩れ損切りを行う価格まで40pipsほどあります。この場合損切りになるには40pips必要なのでロットは次のように計算できます。

 

2,000(損失許容額) ÷ 40pips(損切りまでの値幅

               ÷ 100(1ロットに換算) = 0.5

 

今回の例での適正ロットは0.5ロット(5,000通貨)となります。もし1ロットで取引してしまうと20pips逆行した時点で損失が2,000円に達し損切りをしなくてはいけません。ロットを決める際は分析したチャートで損切りを行う価格までの距離をもとに適正なロットを計算するといいでしょう。

1ロット=10,000通貨と仮定

固定ロットによる最大損失幅の決め方

どうしても固定ロットにて取引をしたい場合は、損失許容額に収まる位置まで価格が到達するのを待つ必要があります。先ほどのチャートをもとに考えてみましょう。

出所:FOREX.com/USDJPY/5分足/212日取得

上記図はUSDJPY5分足で現在位置から買いポジションを持つと損切り位置まで40pipsあります。1ロットで取引する場合、損切り位置まで20pipsしか許容できないので価格がその位置まで落ちてくるのを待たなければいけません。指値で買い注文を入れるなどで対応できますが、必ずしも指定した指値の水準まで価格が戻るわけではないことは理解しておきましょう。
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