レバレッジとは預け入れた証拠金を担保に最大で25倍(個人のFX口座の場合)までの金額を取引できる仕組みです。テコの原理のように少ない力で大きなものを動かせることにちなんで「レバレッジ」または「レバレッジ効果」と呼ばれます。また資金に対してどれくらいのレバレッジをかけているかを「レバレッジ倍率」と呼びます。
レバレッジをかけて取引を行う際にメリットとなる点や気をつけなければいけない点などをまとめました。いいことばかりではないことを理解して上手に付き合いましょう。
レバレッジの考え方を一覧表にまとめました。新規取引をする際のイメージとして役立ててください。
条件
USDJPYのレート = 150円
口座内証拠金 = 100,000円
1ロット = 10,000通貨
最大レバレッジ倍率 = 25倍
ロット (取引数量) | 新規注文時に必要な「必要証拠金」 | 証拠金 維持率 | 実効 レバレッジ倍率 | ロスカット までのpips |
0.2ロット (2,000通貨) | 12,000円 | 833.33% | 3倍 | 4,400pips (106.000円) |
0.4ロット (4,000通貨) | 24,000円 | 416.66% | 6倍 | 1,900pips (131.000円) |
0.6ロット (6,000通貨) | 36,000円 | 277.77% | 9倍 | 1,066pips (139.334円) |
0.8ロット (8,000通貨) | 48,000円 | 208.33% | 12倍 | 650pips (143.500円) |
1ロット (10,000通貨) | 60,000円 | 166.66% | 15倍 | 400pips (146.000円) |
1.2ロット (12,000通貨) | 72,000円 | 138.88% | 18倍 | 233pips (147.667円) |
1.4ロット (14,000通貨) | 84,000円 | 119.04% | 21倍 | 114pips (148.858円) |
1.6ロット (16,000通貨) | 96,000円 | 104.16% | 24倍 | 25pips (149.750円) |
1.8ロット (18,000通貨) | 108,000円 | 92.59% | 27倍 (発注不可) | – |
上記条件の場合、16,665通貨以上の取引数量は証拠金が不足するため発注不可となります。また1.6ロットでポジションを保有した場合、レバレッジが上限に近すぎるため資金の余裕が4千円しかありません。仮にスプレッドが0としてもわずか25pips逆行しただけでロスカットとなります。FXでの適正なレバレッジ倍率は3倍~6倍程度とされておりますので、上記条件下で10万円の資金で運用する場合、大きくても4,000通貨までのロットに押さえておく必要があることがわかります。