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【FXの基礎知識】FX取引は何を売買しているのか?その仕組みを徹底解剖!

FX口座がある証券会社、FX専業の会社に口座を開設する必要がある FXを始めるにはFX口座がある証券会社、またはFX専業業者に口座を開設する必要があります。株式取引用の口座や銀行口座ではFXの取引はできませんのでご注意ください。

Article By forex.com
2024年8月4日 午前10:15

目次

FXとはどんな取引?

FX2つの国の通貨を売買して利益を出したり、買った通貨を持ち続けることで発生する金利で利益を狙う金融商品のひとつです。イメージとしては海外旅行に行く際に円から現地の通貨に両替を行い、帰国後に余った現地通貨を日本円に両替しなおす流れです。この一連の取引を現物を扱わず証拠金を担保に行うのがFX取引です。

FXの意味とは

FXは「Foreign Exchange」の略です。FXは正しくは外国為替証拠金取引といいますが、現在ではFXと呼ばれ身近な存在になっています。

また外国為替取引は異なる2か国の通貨の両替や交換を意味します。FXは法律をもとに各FX会社が取引ルールで定めた一定額の証拠金を預け入れ、それを担保に外国為替取引を行うことができます。そして為替レートの変動を利用し差金決済※を前提に取引を行います。要するにFXはお金とお金を交換してその差額で利益を狙う金融商品なのです。

※差金決済とは
売買によって発生した損益のみを授受する決済方法です。例えば100円で買ったものが110円で売れた場合、10円の利益分だけが金銭として移動します。現物のやり取りがない先物取引や実通貨のやり取りを行わないFXなどに用いられる取引方法です。

FXの仕組み

FX取引では何を買って何を売っているのか、まずはFXが取り扱っているものを理解していきましょう。

FXは外国為替を取引する?

FXにおける利益と損失の仕組みと取引例
FXは外国為替を取引しますが、実物の現地通貨とのやり取りは行いません。例えばUSDJPY(ドル円)を買い取引した場合、USD(アメリカドル)を買ってJPY(日本円)を売ったことになりますが、買ったはずのアメリカドルが手元に来ることはありませんし、日本円を支払うこともありません。その後USDJPYの価格が上がったところで売り決済を行い、得られた差額が利益として手元に入ります。これが差金決済です。

実際のFX取引では通貨の両替と違い通貨自体のやり取りではなく通貨価値、または国の価値の取引を行っていると考えてください。今よりも価値が上がると思った通貨()と価値が下がると思った通貨()のペアを選び、思惑通りに価値が上がった時に利益となり、思惑が外れたときには損失となります。
FX通貨ペアの取引通貨と決済通貨の関係
また通貨ペアのアルファベット表記の6文字は国と通貨を表しています。例えばUSDJPYの場合、頭の3文字のUSDは「US Dollar(アメリカドル)」を表し、後ろの3文字のJPYは「JaPan Yen(日本円)」を表しています。通貨ペアの取引では買いの場合はむかって左側の通貨を購入し、右側の通貨を売却する取引となり、売り取引の場合は左側の通貨を売却し、右側の通貨を購入する取引となります。FXでは左側の通貨を買うのか売るのかで「買いか売りか」判断されることになります。この左側の通貨を取引通貨、右側の通貨を決済通貨と呼びます。

左側の通貨を「商品」と考え、「商品」を右側の通貨で売り買いしていると覚えやすいかもしれません。USDJPYで例えると、左側の商品1単位の値段(価格)表したのが、1USD=150JPYです。このUSDの値段が買った値段より上がれば利益になり、下がれば損失になります。

FXは証拠金取引である

FXは差金決済取引が前提となり、現物を保有することなく、為替レートの変動で発生した差損益の授受が行われます。またFXは証拠金制度を利用して、実際に預け入れている資金以上の何倍もの取引をレバレッジをかけて行うことができます。レバレッジについてはこちらの記事を参照ください。

【FXの基礎知識】資金の何倍もの取引ができるのはなぜ?レバレッジの仕組み  

FXはどうやって利益を得るのか

FXで利益を得る方法は2種類あります。単純で直接的な利益の出し方と継続的な利益を得る方法がありますので詳しく解説していきます。

売買による為替差益・為替差損

FXにおける為替差益、差損の仕組み
FXで利益を得る方法のひとつ目は通貨売買による直接的な損益です。買った時よりも価格(為替レート)が上がったときに売れば為替差益を得ることができ、買った時よりも価格(為替レート)が下がってしまったときに売れば為替差損となります。単純に安く買って高く売ると利益が出るといったイメージをそのまま受け取って問題ありません。


通貨保有による金利差

FXのスワップポイントの仕組み
FXで利益を得る方法のふたつ目は金利差によるスワップポイントです。FXでは通貨ペアの取引を行うため2つの国の通貨に設定された各金利の差によって、買った側の通貨金利が売った側の通貨金利よりも高ければその金利差を受け取り、逆であれば金利差の支払いが発生します。
世界には10%近い金利がついている通貨が存在し、そのような金利の高い通貨と金利の低い通貨のペアを狙って保有することで大きな利益を継続的に狙えます。ただし世界の金融市場の混乱、その国の経済金融市場が混乱することでFXのスワップポイントも変動し、金利差が小さい通貨ペアでは受け払いが逆転することもあることを覚えておきましょう。


FXは専門用語も多くわかりづらい制度もたくさんあります。まずは取引に必要な基本的なことから覚えていきましょう。

FXの取引時間は

FXにおける各市場の取引可能時間
FXは土日や年末年始を除きほぼ24時間取引を行うことができます。これは株式取引のように取引を実際に行う市場が存在しているわけではなく各時間ごとに中心となって為替取引を行う銀行が世界中にあり、そのいずれかが取引を行っていればFXの取引ができるからです。日本が深夜でもアメリカはお昼であるように、24時間のうち世界のどこかは日中であることが24時間の取引を可能にしています。
各時間ごとに中心となる銀行がある代表的な都市を市場と見立て、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場と呼びます。

資金の何倍もの金額を取引できるレバレッジ

FXにおけるレバレッジ倍率と投資金の関係
FXは証拠金取引で決済を行うことでレバレッジと呼ばれる資金の何倍ものお金を取引できる仕組みを使えます。レバレッジは「てこの原理」という意味で少ない資金で大きな金額を動かせることにちなんでこう呼ばれます。国内FXでは最大で25倍までのレバレッジをかけることができるので、10万円の自己資金であれば最大250万円までの取引を行うことができるのです。

買いからでも売りからでも取引できる

FXでは買いからの取引だけでなく売りからの取引を行うこともできます。持ってもいないものを売るということが初めは理解しづらいですが、FX2つの国の通貨をやり取りすると考えればわかりやすくなります。例えばUSDJPY(アメリカドル/日本円)で取引する場合、買い取引では「アメリカドルを買って日本円を売る」ことになりますが、売り取引では「アメリカドルを売って日本円を買う」ことになります。

わかりやすく説明するためにUSDを商品に例えてみます。USDという商品を高く売ることを前提になるべく安い価格で買い、価格が上がったら売って利益を狙います。逆にUSDという商品をなるべく高い価格で売って価格が下がったら買い戻します。この売りからでも取引できる理由はFXが現物を保有することなく一定の証拠金を預入れ、差金決済を前提にした金融商品であるためです。下落している相場で売りから取引できることはFXの大きなメリットになります。

通貨の価格が変動するのはなぜ

通貨の価格が変動する理由は、私たちが一般的に購入する商品と同じような仕組みで説明できます。例えばコロナウイルスが日本中で流行りだしたとき、多くの人々がマスクを求めて小売店を駆け巡りました。需要が一気に増えたことで品薄となり希少価値が高まり価格が引き上げられます。その後マスクの生産が追いつくと価格は落ち着きましたが、今度は在庫が過剰に余ることで価格がどんどん下がっていきます。在庫が落ち着くと価格はまた落ち着きを取り戻します。

これと同じように、通貨の価格もその国の通貨が欲しいと思う人が増えれば価格は上がり、手放したいと思う人が増えれば価格は下がっていきます。商品と同じように需要と供給によってその価値が決まるのです。投資家がその国の通貨を欲しいと思う理由は様々なものがありますが、多くの場合その国の将来性や安全性、成長度合いなどにより判断され、2か国間のどちらに国としての価値、優位性があるかで価格が変動していきます。


FXの基本が理解できたら実際に取引をしてどのようなものか体感してみることをお勧めします。FXを始めるには何から始めていくら必要なのか簡単に紹介します。

FXを始めるにはFX口座がある証券会社、またはFX専業業者に口座を開設する必要があります。株式取引用の口座や銀行口座ではFXの取引はできませんのでご注意ください。

体験だけなら1万円からでも始められる

投資というとまとまった資金が必要な印象を受けますが、実はFX1万円からでも始めることができます。もちろん小さな資金では利益はわずかなものにしかなりませんが、投資を体験してみたい方は少ないリスクで始められるFXから入ってみることもいいでしょう。株式投資ではできない少額体験で徐々に慣れていきましょう。

FXのリスクを理解しよう

FXには3つのリスクがあります。それぞれを理解し、失敗しないためのリスク管理をして運用を行いましょう。

為替変動リスク

為替レートは常に変動しているため、売買取引により利益だけでなく時として損失を被ることがあることを理解しておきましょう。

レバレッジリスク

FXではレバレッジをかけることにより、少ない資金で大きな金額を取引することができます。レバレッジにより利益を大きく得ることもできますが、一方で損失も同じくらい大きくなることを理解しておきましょう。

金利変動リスク

FXは外国の通貨を扱うため取引する国により金利差が生まれます。経済状況により金利が変動することで、その金利差を得られることもあれば支払うこともあることを理解しておきましょう。
FX
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