ドル高、円高
ドル円は小幅に下落。1ドル=155.74円からスタートすると156.25円まで上値を伸ばしたが、次第に中国のDeepSeek(ディープシーク)が低コストで高性能なAIを発表したことが市場に認識され、米大手半導体、ハイテク中心に売りが広がりリスクオフムードが広がるとクロス円が下落、ドル円も連れ安となり155円丁度、154円丁度を次々に下抜け、今週の安値となる153.72円を記録。その後はDeepSeekの影響はNvidiaなど一部銘柄に留まるといった見方が次第に優勢となり、且つ米国が各国に対して関税付加を本格化させる報道が伝わる中でドルの買い戻しが強まり、156円丁度手前まで反発する荒い展開。水曜日以降は上値重く推移し、FOMCをこなしながら再び154円丁度を割り込む時間帯もあったが、週末は月末のドル買いが優勢で155.20円まで値を戻してクローズ。
ユーロは大きく下落。1ユーロ=1.0481ドルからスタートすると、週初はDeepSeekショックでドル売りが強まり1.0534の今週高値を記録。ただ上昇は続かず、米国の関税政策が意識されドル買いが強まる中で週初の水準を下回るとその後は上値の重い展開が続いた。注目を集めた水曜日のFOMCは金融政策据え置き、ややタカ派な内容であったことと対比的に、木曜日のECBは政策金利を0.25%引き下げ、ラガルド総裁のハト派な発言が意識されたこともありドル高、ユーロ安の流れが継続、週末に1.0350の安値を記録したのち、そのまま1.0359で引けた。
ドル高、人民元安。1ドル=7.2429人民元からスタートすると、週初は先週の流れを引き継ぎ下押し、7.2385の今週安値を記録。しかし火曜日に米国の関税政策が意識され7.28台までドル高が進むと、春節でもありその後しばらくは7.28を上値抵抗として動意に欠ける展開が続いた。水曜日のややタカ派なFOMCを経て、金曜日に7.28の上値抵抗を突破すると7.3306まで上値を伸ばしたのち、7.3236で引けた。
ドル買い優勢(122/196ヵ国)
クロス円は軒並み下落
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
米指標を見極める1週間。特に労働市場(雇用統計やJOLTS)に関するデータに注目。
週初は米国の各国に対する関税付加の影響でドル高、株安に振れやすいだろうが、しばらくして落ち着き、その後は指標次第の展開をイメージしている。
想定レンジ:153.80~157.00
米国の関税付加の影響がどう出るか。先週はドル高・円高、先々週はドル安・円安とドルと円がある程度連動して動いているので、あまり大きな動きには繋がらないかも知れない。サポート水準である153.77円を下回る場合には、トレンド転換を警戒したい。
想定レンジ:EUR/USD 1.0200~1.0480
ユーロ主導で動く材料がなく、ドル次第の展開を想定。そこまで米国の指標が大きく崩れないのであれば、ドル高方向に振れやすいだろう。
想定レンジ:USD/CNH 7.27~7.40
人民元を積極的に買う材料がないため、人民元安方向にプレッシャーが掛かりやすい状況。7.37が直近の上値抵抗であり、ここを突破すると走りやすいと思うので注目しておきたい。
3日
中国、メキシコ祝日
10:45 中国1月Caixin製造業PMI
17:30 香港10-12月期域内総生産(GDP、速報値)
17:50 フランス1月製造業PMI(改定値)
17:55 ドイツ1月製造業PMI(改定値)
18:00 ユーロ圏1月製造業PMI(改定値)
18:30 英国1月製造業PMI(改定値)
19:00 ユーロ圏1月HICP
23:45 米国1月製造業PMI(改定値)
24:00 米国1月ISM製造業景況指数
24:00 米国12月建設支出
4日
中国祝日
08:50 日本1月マネタリーベース
24:00 米国12月JOLTS求人件数
24:00 米国12月製造業新規受注
5日
ポーランド中銀、金融政策決定会合
06:45 ニュージーランド10-12月期四半期失業率
08:30 日本12月毎月勤労統計調査
10:45 中国1月Caixinサービス部門PMI
16:45 フランス12月鉱工業生産
17:50 フランス1月サービス部門PMI(改定値)
17:55 ドイツ1月サービス部門PMI(改定値)
18:00 ユーロ圏1月サービス部門PMI(改定値)
18:30 英国1月サービス部門PMI(改定値)
19:00 ユーロ圏12月PPI
21:00 米国MBA住宅ローン申請指数
22:15 米国1月ADP雇用統計
22:30 米国12月貿易収支
23:45 米国1月サービス部門PMI(改定値)
23:45 米国1月総合PMI(改定値)
24:00 米国1月ISM非製造業景況指数
6日
ニュージーランド祝日
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
16:00 スウェーデン1月CPI
16:00 ドイツ12月製造業新規受注
18:30 英国1月建設業PMI
19:00 ユーロ圏12月小売売上高
21:00 英国中銀(BOE)、金融政策決定会合
21:30 米国1月チャレンジャー人員削減数(前年同月比)
22:30 米国10-12月期非農業部門労働生産性
22:30 米国前週分新規失業保険申請件数
28:00 メキシコ中銀、金融政策決定会合
7日
08:30 日本12月全世帯家計調査
13:30 インド中銀、金融政策決定会合
14:00 日本12月景気先行指数
14:00 日本12月景気一致指数
16:00 ドイツ12月鉱工業生産
16:00 ドイツ12月貿易収支
16:45 フランス12月貿易収支
16:45 フランス12月経常収支
21:00 メキシコ1月CPI
22:30 カナダ1月新規雇用者数
22:30 米国1月雇用統計
24:00 米国2月ミシガン大学消費者態度指数
24:00 米国12月卸売売上高 29:00 米国12月消費者信用残高
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