東京早朝を158.13円で迎えると、米長期金利に連れてじり高の展開。158.40円レベルでロンドン時間を迎えた。
ロンドン時間は、日銀の関係者談として「物価見通しを上方修正する可能性がある」と報じられたことで、ドル円は急落。157.70円を割り込む展開となった。
その後、22:30に米国雇用統計の結果が発表され、非農業部門雇用者数が前月比+25.6万人と予想を大きく上回る結果となった。また失業率も前月比▲0.1%の4.1%と予想を下回った。これを受け、米長期金利は4.79%まで上昇し、ドル円は当日の高値となる158.88円まで上昇。
しかし、その後は米長期金利上昇、株安の流れをうけてクロス円が下落。当日の安値である157.23円まで押し下げられる場面も見られた。
NY午後は買い戻しが優勢で157.60円付近でもみ合いが続いたのち、157.73円まで値を戻して週末を迎えた。
13日は米長期金利が小幅に上昇、ドル円は下落。
東京早朝を157.77円で迎えると、午前10時前に当日の高値となる157.97円を記録。その後、中国人民銀行より、人民元安の対策として企業や金融機関による外貨調達の上限の引き上げ方針が伝わった。これを受けて人民元の買い戻しが進み、日本円も買いが優勢、ドル円は157.30円を割り込む展開となった。
ロンドン時間は157.30円を挟んでの推移が続いたのち、NY時間にかけて当日の安値である156.91円を記録。米国株式市場オープン後は買い戻しが優勢で、157.82円まで値を戻したのち157.48円でNYクローズ。当日は日本祝日でもあり、且つ特段イベントがなく、値動きは限定的に留まった。
なお13日、中国当局により2024年の中国貿易収支が発表され、前年比+21%の9920億ドルと報じられた。消費の停滞で輸入が減少したことや、トランプ政権移行前に企業が輸出を急いだことが一因とみられる。
世界未来エネルギーサミット(アラブ首長国連邦・アブダビ、16日まで)
08:50 日本11月国際収支
10:30 氷見野日銀副総裁、挨拶
14:00 日本12月景気ウオッチャー調査
22:30 米国12月PPI
25:00 ロシア12月CPI
米国12月雇用統計の発表で一時ドル円は158.88円まで上昇したものの、その後は上値の重い展開が続いている。米長期金利は4.80%前後で推移しているため、ある程度ドル買いの圧力は加わっているが、中国の人民元安対策もあり、人民元買い、日本円買いも見られている状況だ。
上昇する場合は160.00円をレジスタンスとして、下落する場合は156.00円をサポートとして意識しておきたい。
また本日の米国12月PPIの発表による急激な変動に注意したい。
レジスタンス:160.00円、162.00円
サポート:156.00円、148.15円
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