12日は日米株価指数先物が上昇、ドル円は小幅に下押し
※外国為替市場は相対取引のため、各社によって安値、高値は異なります。
東京早朝を142.37円で迎えると東京仲値にかけて143.00円手前まで上昇。ただその後に田村日銀審議委員が「中立金利について、最低でも1%程度だろうとみており、2026年度までの見通し期間の後半には少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げておくことが、物価上振れリスクを抑え、物価安定の目標を持続的・安定的に達成する上で、必要だと考えている」と発言、追加利上げを示唆したことから円の買い戻しが進み142.26円まで下押す場面も見られた。
ロンドン時間は一時143.04円まで上昇する場面もあったが、このレベルで上値が抑えられ、その後は142.60円を中心とした方向感のない値動きが続いた。なおECBは予想通り預金ファシリティ金利を0.25%引下げ3.75%に設定。また主要リファイナンス金利を0.60%引下げ3.65%に、限界貸付ファシリティ金利を0.60%引下げ3.90%に設定し、より緩和的な枠組みを構築した。ラガルドECB総裁が明確な利下げパスを示さなかったこともあり、発表後はユーロじり高の展開が続いている。
21:30に発表された米国新規失業保険申請件数は23.0万件とほぼ予想通りの数値。米8月PPI(卸売物価)は前年同月比では総合+1.7%、コア+2.4%と伸びが鈍化していたものの、前月比では総合+0.2%、コア+0.3%と伸び率が上昇していた。概ね市場の予想と近い数値で、各プロダクトの反応は限定的に留まった。
NY午後に入ると特段の材料ない中で米長期金利が小幅に低下、ドル円は上値重く推移し142.00円をクリアに割り込むと、141.82円まで値を下げNYクローズ。
13:30 日本7月鉱工業生産(確報値)
13:30 日本7月設備稼働率
15:45 フランス8月CPI(改定値)
18:00 ユーロ圏7月鉱工業生産
19:30 ロシア中銀、金融政策決定会合
21:30 米国8月輸入物価指数
21:30 米国8月輸出物価指数
23:00 米国9月ミシガン大学消費者態度指数
25:00 ロシア4-6月期実質GDP(改定値)
引き続き日米金利差の変化は軽微に留まっているが、田村日銀審議委員の発言もあってかドル安、円高が進んでいる。
引き続き上値抵抗の目安は143.50円の直近高値、144円前半。一方で141.70円をクリアに下抜けると節目の140.00円が視野に入ってくる。
レジスタンス:151.00円、155.00円、162.00円
サポート: 141.70円、140.00円
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