30日の日経平均株価は続伸、前日比+470.90円、+1.24%となる38,405.66円で大引け。
前日の米国株式市場で主要株価指数が上昇したことをうけて、日経平均株価は前日の終値より378円高い38,313円で寄り付くと、上値を試す展開となり38,608円まで上昇。そこからやや値を下げた38,460円で前場クローズ。
後場に入ると上昇の勢いは減退。平日ではあるが、GW期間中であることからか積極的に上値を追う動きにはならず利食い売りが優勢になると、一時38,182円まで下押す局面も見られた。終盤は買い戻されて38,406円まで値を戻してクローズ。
この日は幅広い業種で買いが優勢になったが、中でも製造業が好調。特に医薬品が大きく上昇しており、乳がん患者を対象とした臨床試験の経過報告を実施した第一三共が+35円、続いて中外製薬が+19円、大塚HDが+12円それぞれ日経平均株価を押し上げた。
個別では東京エレクトロンが同指数を+87円押し上げた一方で、決算で期待ほどの伸びが示されなかったアドバンテストが同指数を▲103円押し下げた。
なお本日早朝の日経平均株価CFDは38,051円で取引されており、1日の東京株式市場は下窓を開けてのオープンが想定される。
30日の米国株式市場は主要3指数が反落。
21:30に発表された米国1Qの雇用コスト指数は、前期比で+1.2%、前年同期比で+4.2%と強い賃金上昇圧力が確認されると米長期金利が4.67%まで5bps(0.05%)ほど上昇、為替はドル高、米国株式には下押し圧力が掛かった。
S&P 500指数は前日終値より13ドル安い5,104ドルで寄り付くと売りが優勢で、午前のうちに5,070ドル台まで下落。午後に入ると米長期金利が一段と上昇しドル高が強まる中で、同指数は5,035ドルまで売られ、そのまま5,036ドルで引けた。
全面的に株が売られた一日で、業種ごとに特徴はなく、特に成長が期待される大型株が売られた。テスラが▲5.55%、アマゾンが▲3.29%、マイクロソフトが▲3.21%、グーグルが▲2.03%エヌビディアが▲1.54%とそれぞれ大きく下落している。
①FOMC。金融政策の変更はないと見られるし、今回は経済予測データも公表されないので、特段大きな動きには繋がらないと見られるが、それでも1.5ヵ月に1回の重要なイベントであり、きちんとフォローしておきたい。
②米国経済指標。本日は4月ADP雇用統計、4月ISM製造業景況指数、3月雇用動態調査(JOLTS)など重要指標の発表を控えている。1つ1つの指標の相場に対するインパクトが大きいため、丁寧に見ておく必要がある。
③中東情勢に対する米国の動き。米国が中東各国に働きかけを行っている様子が伝わっており、それに伴い原油価格も低下してきている。中東情勢をきちんとフォローし、リスクオン、リスクオフの参考にしたい。
④財務省による為替介入の実施。29日は日本祝日の中で為替介入が行われた模様。ドル円レートの変化は日米株価指数に影響を与える1つの重要な変数であるため、注目して見ておきたい。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
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