29日の日経平均株価は上昇、前日比+201.37円、+0.50%となる40,369.44円で大引け。
前営業日の終値より109円高い40,277円で寄り付くとじり高の展開。40,458円まで上昇して前場クローズ。
後場に入ると序盤は売りが優勢で40,268円まで押し下げられる局面もあったが、このレベルでは次第に買いが優勢となり上昇。引けに掛けては期末でもありポジション調整と投機の動きが重なり、一時40,522円まで上昇したのち急落、前日終値より201円高い40,347円でクローズ。
外国為替市場で円の買い戻しが一服したことや、中国本土・香港株が上昇したことが日経平均株価を支えた。
業種別では半導体と小売業が好調。半導体銘柄のアドバンテストが+33円、東京エレクトロンが31円、ユニクロで有名なファーストリテイリングが+43円、それぞれ日経平均株価を押し上げた。
一方で化学や精密機器は売りが優勢、前日比マイナスで引けた。
なお29日のNY午後に日経平均先物は40,550円で取引されており1日の東京株式市場は小幅に上窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
29日の米国株式市場は聖金曜日(Good Friday)で祝日、休場。
21:30に発表された米国2月個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)は前年同月比で総合が+2.5%、コアが+2.8%とほぼ予想通りの数値。
24:30にパウエルFRB議長がサンフランシスコ連銀で開催されたイベントへ登壇。現状「利下げを急ぐ必要はない」といった趣旨のコメントを残した。
①日本は新しい年度の始まり、欧米は四半期の始まりでもあり潮目の変化に注意。マーケットは節目で流れが変わることがよくあるので、現在の円安、株高の流れが継続するか?注目してみていく必要がある。
②日経平均株価は40,000円台をキープできるか? 積極的に日本株を売る材料はないので安定した推移が想定されるが、40,000円は節目の水準でもあり、注目して見守っておきたい。40,000円を割り込む場合には急落を警戒。
③ドイツ、フランス、イギリスが Easter Monday で祝日。本格的な値動きはNY時間からとなりそうな点を意識しておきたい。
④23:00発表の米国3月ISM製造業景況指数に注目。本日もっとも注目度の高いイベントであり、米国の製造業の景況感を占う上で重要な指標となる。
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